時間泥棒ではないカジュアルさが◎
Steamおすすめゲーム「Merchant of the Skies」美麗なドット絵の空の世界を駆ける経営シミュレーション
2020年09月25日 18時00分更新
海上交易をテーマにした作品といえば筆者は光栄の「大航海時代」が真っ先に思いつく。その他にも「Port Royal」シリーズ、「Anno」シリーズ、南米をテーマにして大ヒットした「Tropico」シリーズなど数多くの作品が挙げられる。とはいえ、腰を据えて時間をかけてプレイする作品がメインで、カジュアルに楽しめる作品というのはなかなか少ない。
第116回はカジュアルに楽しめる天空交易シミュレーション「Merchant of the Skies」を紹介しよう。
本作品には日本語字幕は含まれていない。英語のみとなるが、文書がメインとなるような部分はあまりない。そのため英語が苦手でも本記事中で解説する操作やゲームの流れが理解できればあまり苦労する部分はないと思われる。また、コントローラーも対応しているがマウスとキーボードのほうがプレイは楽だろう。記事中はマウスとキーボードを前提として記述している。
世界を股にかける商人となれ
故郷に戻ってきたプレイヤーは叔父であるBoeのアドバイスを受けながら交易業を始めることになる。僅かな資金を元手に世界を巡り、世界的な交易会社の設立を目指すことになる。また、本作品の人々は空の上に浮かぶ島で生活を行っており、数多くの物事は交易でまかなわれている。
本作品は冒頭でもカジュアルと述べたように、ややこしい部分は特にない。安く買って高く売るのが基本であり、必要経費である航海費との兼ね合いを考えながら各島を巡っていくことになる。
島内では左右画面端にマウスを合わせるか、ADキーを押すことで島内の移動が可能。核施設上部のアイコンをクリックすることで該当の施設を利用できる。Fキーもしくは画面左端の矢印パネルをクリックすれば該当施設に即座にアクセスも可能で、島から出る場合は右下の靴パネルを押せば出航だ。
各島にある“Trade Post”にて交易品をやり取りすることが可能だ右側の“Merchant”と書かれているウインドウが施設商人の販売品で、コインのアイコンが商人の所持金となっている。販売品をクリックすると1個単位でやりとりができ、Vキーを押しながらクリックすることで10個単位、CtrlもしくはZキーを押しながらクリックを行えば100個単位でのやりとりが可能だ。販売結果は“Selling”の項目で表示されており、結果が問題なければチェックマークを押すことで売買が終了する。
ただし、各商人は取扱品目以外の商人は買い取りを一切行わないため手持ちの取扱品目には注意したい。
荷物を積み込んだらいざ出航となるが、地図は全く開拓されておらず周辺の島は自分で探していくことになるが、島は無人の場合もあり全てに交易所もあるわけではない。実際に停泊しなければどういう島かも分からない。地図上の任意の場所をクリックするとその場所に移動し、島上であればEキーを押すことで停泊できる。
画面の“?”で表示されている島がそういった未開拓の島だが、開拓済みの島は地図上でマウスカーソルをあわせると島の施設やTrading Postがあれば取扱品目が確認できる。地図は実際に船で通ることで地図が広がっていくので、積極的に巡っていこう。
ただし補充電力には要注意だ。電力が0になってしまうと、近くの充電施設まで有料で強制的に牽引されてしまう。手持ち資金の何割で請求されるため思わぬ出費になってしまう。
その他一週間ごとに必要経費としてクルーの雇用費も発生する。各種経費が払えなくなった時点で自動で借金を負うことになる。作品における唯一のゲームオーバーは借金額が1000を超えた時点で発生する破産のみとなる。
そのためにも交易を頑張ることになるが、各交易施設の取り扱い商品と値段幅は右下の天秤のアイコンから常に確認できる。距離や品目などでも並び替えができるが、なにより島名をクリックすることで自動的に目的地に向かうため一番見る画面になるだろう。
交易以外の要素も
本作品は交易以外にも、物資の搬送依頼や、郵便の配達といったクエストもあり各島で請け負うことが可能だ。中には旅行客の旅行を手伝うようなクエストもあり、島によっては特別なオブジェクトが存在する場合もある。一例ではあるが、ニンジン卿が住んでいる画像の島は一緒に音楽を演奏することで資源を分けて貰える。
現在受けているクエストは“Jounal”で常に確認可能だ。特に報酬でもあるギルドチケットはクエストでしか手に入らない。ギルドチケットを使用することでTrading Postの税金額を恒久的に下げることができるため、良く行く場所などで積極的に使うことになるだろう。
カジュアルに何度でも楽しめる
本作品におけるゲームクリアの目標はゲームスタートで選んだ目標で変わり、目標によって取るべき行動も大きく変わる。メインであるキャンペーンモードは各種目標をこなすことでクリアとなり、多種多様なことが行えるが、灯台を建設するモードのほか目標も無くひたすらに遊び続けるモードも存在している(初回起動は自動的にキャンペーンモードになる)。
つい先日まで早期アクセスであった本作品だが、正式版になったことでUIや遊びやすさがかなり改善された。綺麗なドット絵を眺めながら世界を放浪するだけでも楽しいが、自動生成される地図のお陰で何度でも色々なゲームモードで遊べるという点も大きな魅力だ。
交易を名目に旅に出て、青い空を巡り、空の果てに何を見るのか。是非見た物を教えて欲しい。
「Merchant of the Skies」の推奨動作環境は?
最低環境はCPUがCore 2 Duo、GPUがHD Graphics 4000と、8年近く前の環境になっているため現行のノートPCでも動作は問題ないだろう。
「Merchant of the Skies」
●Coldwild Games
●1520円(2020年4月17日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、MAC、Lunux
ジャンル トレード、カジュアル、基地建設、探検、経営シミュレーション、サンドボックス
Copyright 2016 Coldwild Games.
■著者:rate-dat
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