ASUS JAPANは7月22日、静音操作を可能にするファンレス筐体を備え、Windows 10 IoT CoreをサポートするARM64ベースのエッジコンピューティングデバイスを実現するとうたうエッジコンピューター「PE100A」を発表した。
PE100Aは、同社としては初というARM64対応のエッジコンピューター。SoCは、最大1.3 GHzのArm Cortex-A53アーキテクチャーをベースにしたNXP i.MX 8Mプロセッサーを搭載し、低消費電力で効率的なパフォーマンスを実現したという。
また、TCOに最適化されたPico-ITXマザーボードをベースに、追加機能用のセカンダリI/Oボードもサポートする。ユーザーは必要に応じてPCIe Mini、nano-SIM、COM、DI/DO端子などの機能を追加可能だ。
4GB LPDDR4オンボードメモリーと16GBオンボードeMMCに加え、前面にはイーサネットポート×2、USBポート×3、HDMI×1を装備する。背面インターフェースとして、オプションでRS232/RS485/CANバスを備えるCOMポート×2、デジタルDI/DO×1も備える。本体内部には、M.2 EキーコネクターとmicroSDカードコネクターをサポートするメインボードのほか、PCIe Mini/mSATAとnano-SIMソケットインターフェースを備えるI/Oボードも搭載する。
ケースの上面には、反対方向に配置された2つの冷却フィンのラックを備え、コンピューターから熱を効率的に放散、排出する。これにより静音動作が可能になるほか、ほこりの進入も最小限に抑えられるという。
PE100Aは過酷な環境下でも使用できるよう設計されているとのことで、幅広い温度範囲で安定した動作が可能だという。また、データの集約、処理、転送用のエッジ・ツー・クラウドのゲートウェイデバイスとして機能するようにも設計されており、組込みオートメーションソリューションや多様なスモールスケールのIoTアプリケーションに、理想的なTCO最適化シングルボードコンピューターを備えるとのこと。