ワンタッチで省電力モードにできる「ECO」モード搭載で長時間駆動なのも魅力
堅牢性もしっかり確保し使いやすいキーボードを搭載、持ち運んで快適に仕事やレポート作業したい人に最適な13.3型ノートPC「LIFEBOOK WS1/D2」
2020年06月26日 09時00分更新
購入時にWQHDディスプレーもカスタム可能
用途や予算に合わせてカスタムできる12万円台からのモバイルノートPC
「LIFEBOOK WS1/D2」は、Core i5-8250Uを搭載する13.3型ノートパソコンだ。富士通の直販サイト 富士通WEB MARTでは、最小構成時で16万円台だが、クーポンを適用することで、12万円台で購入できる。今回は使用感をレポートする。
豊富なカスタムメニューが用意されており、特徴的なのはWQHD(2560×1440ドット)のタッチ対応ディスプレーに変更できる点。標準構成ではフルHD(1920×1080ドット)となり、こちらでも画素密度は十分に高いが、より高精細なディスプレー環にも変更できる。
そのほか、メモリーは最大で20GBまで、ストレージは最大で512GB SSDまでのアップグレードが可能であり、CPUもCore i7-8550Uへの変更が可能。ユーザーに合わせた幅広いカスタマイズが可能なモデルとなっている。
金属フレームにより、キーボードの打鍵感は上々
今回は、LIFEBOOK WS1/D2の「スパークリングブラック」カラーのモデルを試用してレポートしていく。
ダイヤモンドエッジ加工のキーボードフレームは金属製。本気の最軽量構成時の重量は1.18kgと、最近のこのクラスの中では標準的だが、キーボードフレームのみを金属にすることで、打鍵時のたわみやゆがみを抑えつつ、全体の重量も重くなり過ぎていない。
キーボードは、86キーのJIS標準配列キーボードだが、キーピッチはおよそ19mm、キーストロークはおよそ1.2mmと、余裕のあるサイズ感。キーボードフレームの左右はそれほど面積をとっておらず、ボトムカバー分の面積を無駄なく使うことで実現している。
打鍵時の感触には本体の価格の差が出やすいが、LIFEBOOK WS1/D2の場合はぐらつきもあまり感じられず、押し心地も良好。本体サイズはおよそ幅315.8×奥行き214×高さ19.8mmと13.3型ノートパソコンとしては標準的だが、しっかしと大きく確保されたキーボードなので、打鍵感にこだわりのあるユーザーにも、ぜひ使ってほしいモデルだ。
モバイルに最適な堅牢性もポイント
バッテリーは着脱式であり、カバーで覆われている。ロックレバーを外すとカバーが取りはずせ、バッテリーが交換できる仕様だ。イメージとしては、ガラケー自体のバッテリーパックの収まり方に近い。
分厚いバッテリーパックを形どるように整形することで、全体の厚みを抑えつつ、バッテリー容量の大きさも確保している。また、オプションとして用意されている増設用バッテリーを使用すれば、同構成時で最大31.8時間もの駆動に対応する。
省電力機能として、「ECO」モードを搭載。電源ボタンの隣にあるECOボタンを押して、ディスプレー輝度を落とすことができ、ワンタッチで省電力モードにできるのは便利。
スリープさせたり、電源を切るまでもない休憩時や、高い輝度が求められない環境で、こまめに発動させていれば、バッテリー寿命の長さを体感できるだろう。
また、バッテリー駆動時間と合わせてモバイルに向いた仕様が、LIFEBOOK WS1/D2の堅牢設計だ。「超圧縮ソリッドコア」と呼ばれる構造を採用し、満員電車などの圧迫を想定したという「約200kgf」の天板全面加圧試験をクリアしている。つまり、200kg分の力がかかったとしても、破損しない頑丈さになっているというのだ。
さすがに借り物なので乱暴なことは出来ないが、閉じた状態でデスクに置き、天板側から両手で強めに力を加えてみた。天板はじわりとたわみ、中にダメージがないか心配になったが、開くとまったく問題なくディスプレーが点灯。動作にも問題は起きなかった。
またSSDは、およそ76cmの高さから落とす落下試験に耐えているという。76cmという高さは、おおむね机の高さと同等であり、机から本機を落として、万一破損が生じたとしても(破損しない可能性の方が高いが……)、SSDのデータは失われないレベルの耐久性は確保していると考えていい。
外作業が多いユーザーには最適なモデル
ディスプレーの品質はユーザーに合わせて選べ、キーボードの使用感は良好、駆動時間が長く、携帯時の堅牢性も確保されているLIFEBOOK WS1/D2は、スタンダードなノートパソコンとしてあらゆるユーザーにオススメできるが、特に外出先で作業をすることが多いビジネスパーソンや、友人の家やカフェなど、自宅外の、電源の取れない場所でノートパソコンを使う機会の多い学生なら、とくに仕様の恩恵を受けられるだろう。