ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の強力な処理性能や充電機能を調査する

2020年03月31日 11時00分更新

文● 島徹、ASCII　編集● ASCII

画面内指紋センサーに3D顔認証、EMUI 10の便利機能まで！
ソフト面の強力さや関連アクセサリーとの連携も本機の魅力

　セキュリティー面で重要になる生体認証は、3D顔認証と画面内指紋認証の両方に対応。机の上にスマホを置いた状態でも楽にロック解除できるなど、利便性に優れる。本来のユーザー以外を認識した場合は、自動で通知内容を非表示にしてくれるのも安心だ。

インカメラ部のToFカメラなどを用いて、高セキュリティーの3D顔認証を搭載。端末を持つとすぐにロック解除される

画面内指紋認証も搭載し、指だけでのロック解除も可能。マスク装着時でも楽に操作を始められる

　EMUI 10との新機能として、スマホに触れずに操作する「スマートジェスチャー」も搭載。スマホの前で指を上下するだけで画面のスクロールが可能なほか、手のひらをグーにしてスクリーンショットも撮影できる。スマホを離れた位置に固定していたり、水場での利用で便利だ。

スマホに触れずに操作する「スマートジェスチャー」

　また、細かいながらも画期的な機能として、利用者の目を認識するAI自動回転が便利だ。たとえば、ベッドで横に寝たまま縦向きでSNSアプリなどを使う場合、通常の自動回転だとスマホを横向きに持ったと認識して画面表示が横向きになり、使い勝手が大幅に悪化する。だが、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは人の目の向きを認識するので、横に寝たままでも縦向き表示を継続してくれる。

　このほか、音量ボタンをソフト操作にして左右どちらの手でも設定を変更しやすくなったほか、自由に位置を変えられるソフトウェアシャッターキーなど、細かな点だがスマホの利便性を大きく変える機能を数多く搭載している。

画面の左右側面どちらかをダブルタップすると音量を設定できる。右利き左利きのどちらでも操作しやすい

撮影時は画面の側面に、動かせるシャッターキーを用意。縦向きでも横向きでも、指で押しやすい位置に設置できる

　また、HUAWEI FreeBuds 3やDJI Osmo Mobile 3などの本機に対応した周辺機器では、ペアリングボタンを押して近づけるだけで製品を識別して同期が可能。また、そのタイミングでバッテリー残量が表示されるのも便利な機能だ。

本機に対応したアクセサリーではバッテリー状況の確認も可能

CPUもグラフィック性能もトップクラス
快適な動作と機能は文句無し

　HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの性能だが、CPU・GPUともにスマホトップクラスの性能を実現しており、何の不満も生じずに利用できる。さらに省電力性能については、ハードウェアの動作効率の良さに加えて、消費電力の高いアプリにこまめに警告を出すほか、バックグラウンドの動作を止める設定が以前からある。ここに加えて、本機は大容量バッテリーや充電性能の充実もあって、ハイエンドの性能をいかんなく発揮しつつ長時間操作できる。

　また、スマホの新しい機能や操作性についていち早く搭載するメーカーだけあって、さまざまな機能が以前からすでに搭載済みだ。さらに音量ボタンのソフト化やシャッターキーなど便利さと新しさを兼ね備えた機能を搭載し、慣れればとても快適に使える。

　こうしたSoCの処理性能や快適な操作性は、カメラと並んで近年のファーウェイの躍進を下支えしてきた要素だけあって、品質は文句無しと言える。

ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の主なスペック
ディスプレー	約6.53型OLED（約18.4：9）
画面解像度	2400×1176ドット
サイズ	約73.1(W)×158.1(D)×9.5(H)mm
重量	約198g
CPU	HUAWEI Kirin 990 2.86GHz×2＋2.36GHz×2 ＋1.95GHz×4（オクタコア）
内蔵メモリー	8GB
内蔵ストレージ	256GB
外部ストレージ	○（NMカード）
OS	Android 10（EMUI 10.0）
対応バンド	5G NR：N1/3/28(TX:703-733MHz、RX:758-788MHz) /N38/41(2515-2690MHz)/77/78/79 LTE：1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17 /18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41 W-CDMA：1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM
DSDS	○（5G＋4G DSDV）
CA対応	○
無線LAN	IEEE802.11a/b/g/n/ac
カメラ	アウト：約4000万画素（広角、F1.6）＋約4000万画素（超広角、F1.8）＋約800万画素（光学3倍、F2.4）＋3D被写界深度カメラ／イン：約3200万画素
バッテリー容量	4500mAh （40W急速充電対応）
防水／防塵	○／○（IPX8／IP6X）
生体認証	○（指紋、3D顔）
SIM形状	nanoSIM×2
USB端子	Type-C
カラバリ	オレンジ
市場想定価格（税抜）	12万8800円