HUAWEI Mate 30 Pro 5G ロードテスト 第2回
さらに進化したカメラの性能に迫る!
ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」のLeicaクアッドカメラのスゴさを実際に確認する
2020年03月25日 11時00分更新
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの圧倒的な性能を作例で見る!
まずは日中での撮影から見ていこう。前述のとおり、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは「超広角シネマカメラ」と「Super Sensing広角カメラ」ともに大型センサーの4000万画素で、解像感も発色も非常に良好だ。広大な風景を撮りたいなら超広角、使いやすい広さなら広角と画質を気にせずどんどん撮っていける。
また、光学3倍ズームやハイブリッド5倍ズームの画質も良好だ。被写体が遠すぎて画質が落ちそうなシーンでも、ほぼノイズなく克明に捉えてくれる。最近は複数のカメラを搭載するのがトレンドではあるが、それに合った処理ができていない印象も散見される。だが、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはカメラを信頼してどんなシーンも安心して撮影していける。
30倍デジタルズームになると、さすがに画質は相応に落ちるが、それでも、肉眼では見えない被写体の形状や模様をしっかりとらえてくるのは驚きだ。
暗所撮影は、高感度なRYYBセンサー搭載の「Super Sensing広角カメラ」が、スマホとは思えない高品質な写真を撮らせてくれる。夜景モードでは、写真の中心となる鮮やかな部分を適度に演出しつつ、肉眼では見えない暗い部分もしっかり描写してくれた。また、スマホによってはありがちな風景撮影時のまぶしい照明が光の帯になることもまずなかった。夜景はこう撮りたいという思いをカメラの知識がなくてもさっと撮影できる。
いっぽうの「超広角シネマカメラ」も、広角カメラほどではないとは言え、十分以上に夜景に強い。現在発売されているスマホの超広角カメラの中ではトップクラスの品質と言っていいだろう。
「超広角シネマカメラ」の特徴がさらに強く出るのは動画。特に夜間の動画撮影やスローモーション撮影だろう。4K撮影対応はもちろん、ISO51200の高感度撮影に対応。レンズが超広角なうえに、光学と電子のデュアル低ブレ補正対応で手持ちでの撮影でもブレにくい。実際に夜景を撮影しても、静止画が動いているような品質で明るく撮影できた。
最大7680fpsのウルトラスローモーションの動画撮影にも対応。ライターの火が点く瞬間の動画は実時間だと約0.3秒だが、7680fps撮影だと256倍ものスローモーションとなり肉眼では見えない細かな火花や燃焼するガスの様子を克明に確認できる。
なお、スローモーション撮影の速度は設定で120~7680fpsの間から選べる。スポーツの人の動きや水の動きを撮る場合は、まず32倍スローの960fpsから撮影していくと最適な撮影速度を見つけられるだろう。
ポートレートモードでは、距離を計測するTOFカメラ搭載もあって素早く被写体を認識。被写体と背景の境界を綺麗に分けつつ、自然な背景ボケを加えて撮影できる。肌のソフトさなどを変えられるビューティー補正や、照明効果で明るさや背景の円形ボケの形をハートにするといった効果も加えられる。
インカメラにもTOFカメラが搭載されており、アウトカメラとほぼ同じ感覚で背景ボケを自然に加えるポートレートモードや、ビューティー補正、照明効果を利用できた。設定次第で、いわゆる“盛った”印象からナチュラルな範囲の補正など、さまざまな撮影を楽しめる。
スマホの高画質カメラをさらに上のレベルに押し上げた
超広角からズームまで、撮影機能も画質も大満足
HUAWEI Mate 30 Pro 5GのLeicaクアッドカメラの魅力は、何より広角だけでなく超広角や望遠でも、満足度が高い画質の写真を撮れる点だ。特に、パースを効かせたビル撮影や夜景、動画撮影で使ってこそ映える超広角カメラに大型センサーを採用することで、カジュアル層からカメラ好きまで幅広く“使える”カメラという仕上がりを見せている。
もちろん、標準の広角カメラの高感度性能もさえわたっており、明るさの幅が広いシーンでも光の反射によるノイズを抑えて撮影できた。望遠レンズも光学3倍とハイブリッド5倍は風景や街中などの撮影にも強味を発揮する。
まとめると、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのカメラはどのカメラも高品質で機能も充実しておりスキがない。今高画質なカメラ付きスマホが欲しいなら、間違いなくトップに購入候補に加わるスマホだ。
ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 約6.53型OLED(約18.4:9) |
画面解像度 | 2400×1176ドット |
サイズ | 約73.1(W)×158.1(D)×9.5(H)mm |
重量 | 約198g |
CPU | HUAWEI Kirin 990 2.86GHz×2+2.36GHz×2 +1.95GHz×4(オクタコア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | ○(NMカード) |
OS | Android 10(EMUI 10.0) |
対応バンド | 5G NR:N1/3/28(TX:703-733MHz、RX:758-788MHz) /N38/41(2515-2690MHz)/77/78/79 LTE:1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17 /18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(5G+4G DSDV) |
CA対応 | ○ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | アウト:約4000万画素(広角、F1.6) +約4000万画素(超広角、F1.8) +約800万画素(光学3倍、F2.4) +3D被写界深度カメラ /イン:約3200万画素 |
バッテリー容量 | 4500mAh (40W急速充電対応) |
防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
生体認証 | ○(指紋、3D顔) |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | オレンジ |
市場想定価格(税抜) | 12万8800円 |
提供:ファーウェイ・ジャパン
この連載の記事
-
第4回
デジタル
HMSベースのファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」のアプリ環境はどう? -
第3回
デジタル
ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の強力な処理性能や充電機能を調査する -
第1回
デジタル
ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は、5Gにも対応した新たな時代を代表するSIMフリースマホ - この連載の一覧へ