TSUKUMOのゲーミングブランド「G-GEAR」が発売した、4K有機ELディスプレーを搭載するゲーミングノートPC「N1588J-720/T」。
前回の記事では、本製品の外観やインターフェースについて確認した。今回は各種ベンチマークテストの結果も踏まえつつ、その実力を検証していきたい。まず、N1588J-720/Tの基本的な構成は以下の通りだ。
N1588J-720/T(標準構成)の主なスペック | |
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CPU | インテル「Core i7-9750H」(6コア/12スレッド、2.6~4.5GHz) |
ディスプレー | 15.6型4K(3840x2160ドット)、グレア、OLED(有機EL)パネル |
メモリー | 16GB(DDR4-2666、8GB×2)、最大64GB |
グラフィックス | NVIDIA「GeForce RTX 2070」(8GB) |
ストレージ | インテル 512GB SSD(M.2規格/NVMe接続) |
インターフェース | MiniDisplayPort端子、HDMI端子、USB Type-C×2、USB 3.0×3、ギガビットLAN、ヘッドフォン出力・マイク入力(ミニジャック)、マイク入力・S/PDIF出力(ミニジャック)、マルチカードリーダー |
通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
サイズ | 幅359×奥行き258×高さ29.9mm |
重量 | 約2.5kg |
OS | Windows 10 Home (64ビット版) |
CPUにはCore i7 9750H、グラフィックスにはGeForce RTX 2070を搭載。メモリーは16GBで、ストレージには512GB SSDを搭載。ゲーミングノートPCとしてはそれなりにハイクラスな構成といえる。
それでは実際にベンチソフトでスコアを計っていこう。ベンチマークは、まずPCの総合的な性能を計る「PCMark 10」から。
総合スコアは5705という結果。基本性能を示す「Essential」は8814、ビジネスアプリの性能を示す「Productivity」は8078、コンテンツ制作における性能を示す「Digital Content Creation」は7077となった。
さすがにゲーミングノートだけあって、基本性能においては高いスコアを記録。Microsoft Officeなどのビジネスソフトの使用はもちろん、映像編集などある程度のコンテンツ制作も可能だろう。
CrystalDiskMark(バージョン6.0.2)を使って、ストレージ速度も計測してみる。
シーケンシャルリードは2920MB/s、シーケンシャルライトは1588MB/sという結果になった。NVMe接続のM.2 SSDを搭載しているので、ストレージ速度は十分。ゲーミングでもストレスを感じることは少なそうだ。
次は「3DMark」を使って3D描画の性能をテスト。まずはFHD解像度(1920×1080ドット)のテストである「Fire Strike」「Time Spy」でのベンチを計ってみる。
DirectX 11の性能を計測するFire Strikeでは、17295というスコア、DirectX 12の性能を計るTime Spyのスコアは7449になった。ゲーミングノートとしてはスコアは上々といえる。ほとんどのゲームはFHD解像度で十分快適に動作するとみていい。
ただ本製品は、4K有機ELディスプレーを搭載するノートPCであるので、このディスプレーを活かせる性能を持っているかも気になるところだ。そこで、4Kゲーミング用のテスト「Fire Strike Ultra」と「Time Spy Extreme」でもベンチスコアも計ってみた。
スコアは、Fire Strike Ultraでのスコアが4798、Time Spy Extremeでのスコアが3479という結果になった。テスト中のfpsなどを見ると、やや厳しめな印象も受ける。
しかし、これだけでは判断がつきづらいので、次はゲームのベンチマークソフトでもスコアを計ってみよう。