AdobeSignを組み込んだカスタムPowerApps、SharePointとOneDriveとの連携など多数
Adobe Document Cloudとマイクロソフト製品との統合がますます強化
2019年06月17日 17時30分更新
アドビ システムズは、マイクロソフトが米国で開催した「Microsoft Business Application Summit」において、セキュリティを重視しながら、迅速かつスマートな働き方を推進するAdobe Document CloudとMicrosoftアプリのさらなる統合を発表した。アドビとマイクロソフトが共同で提供する新機能は下記の通り。
- ワークフローのデジタル化:Microsoft PowerプラットフォームにAdobe Signを統合
- 契約処理のプロセスを効率化するため、Microsoft PowerプラットフォームにAdobe Signを統合し、カスタムPowerAppsが作成できるようになった。PowerAppsで作成されたワークフローにAdobe Signを組み込むことで、さらなる生産性の向上が可能になるという。
- 取引の効率化:Microsoft Dynamicsへの統合を拡張し、Sales Hubへのアクセスを可能に
- 移動中でも、取引を続けられるようMicrosoft Dynamicsへの統合を拡張し、Sales Hubへのアクセスが可能になった。モバイルファーストな営業のためのCRMソリューションにAdobe Signを統合することで、スマートフォンやタブレットから直接契約書を送付して署名を取得し、取引をスピーディーかつ確実に成立させることが可能になるという。
- コラボレーション促進:SharePointとOneDriveとの連携強化
- Adobe SignとAcrobatは、すでにSharePointとOneDriveで密接に連携しているが、SharePointやOneDriveに格納されたPDFの迅速な閲覧、作成、編集、コラボレーション機能がさらに強化された。SharePointとOneDriveのツールバーに、作成、結合、コメントなどのPDFツールを直接埋め込まれたほか、ブラウザで開いたPDFファイル上で、描画ツール、コメント、ハイライト、マークアップによる注釈を閲覧したり、注釈を追加したりすることが可能になった。また、モバイルデバイスやオンライン上で、フォント、形式、レイアウトを保持したまま、PDFを編集可能なMicrosoftアプリ―ケーションのファイルに変換することができるほか、複数のファイル形式を1つのPDFファイルに結合することが可能になる。
- コンプライアンス準拠支援:Microsoft Information Protection(MIP)をMacのデスクトップ版アプリに拡張
- 政府や金融サービス、バイオ医薬品など、きわめて機密性の高い業界に向け、Microsoft Information Protection(MIP)を使用することで、文書にアクセス制限を設定し、ファイルの保存場所や開く場所に関わらず、文書を保護することが可能になっている。Windowsでは以前からデスクトップ版のAcrobat DCとAcrobat Reader DCアプリ上でMIPによる保護が適用されたファイルを開くことができていたが、この機能がMacのデスクトップ版アプリにも拡張された。
アドビは、今後もマイクロソフトツールとの連携を強化していくことで、生産性を最大化するとともに企業のデジタル化をサポートしていくという。