就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは11月27日、2018年「Vorkers 残業時間レポート」を発表した。
Vorkers 残業時間レポートは、Vorkersに投稿された現職社員の口コミによる残業時間データを年次で集計し、平均推移を調査したというもの。今回は「年代別」と「業界別」での残業時間推移に焦点を当てており、年代と業界別の特徴も調査したという。
2018年の平均残業時間は30時間以下という結果に
2018年の残業時間は平均28時間/月という結果になった。2014年から残業時間は減少の傾向にあり、今年を含めると5年連続としている。調査開始時の2012年と比較すると、月間18時間の減少となる。
20代の残業時間が大幅に減少
減少している残業時間を年代別に集計したところ、20代の残業時間が2015年から大幅に減少しているという結果に。最近の調査によると、上司・先輩の約6割が新入社員に対し、「成長につながる仕事でも残業しないことを優先して業務を減らしている」と回答しているという。昇進に興味がない若者が増えており、冷静な若者の就業意識が反映されているとのこと。
コンサルティング、シンクタンク、建築業界の残業時間も減少傾向に
すべての業界で平均残業時間が減少している。特にコンサルティング、シンクタンク業界は2017年と比較すると、6.8時間減少したという。2013年の平均残業時間は82.6時間/月だが、5年で37.1時間/月の減少となった。建築業界も同様に、前年比マイナス6.6時間、過去5年間で40.1時間/月の削減となり、人手不足解消に向けた健全な労働環境に取り組んだ結果であるとのこと。