メモリーカードとしての実力を
ベンチマークで測る
さて、NMカードの速度はリード毎秒最大90MBとのこと。実際にどの程度のスペックなのか、ファーウェイ純正のNMカードリーダーを購入して試してみました。このメモリーカードリーダーはmicroSDカードとNMカードを同時に使うこともできます。
また、一般的なUSB Type-Aに加えType-Cのコネクターも備えているため、スマートフォンのUSB Type-C端子に直接刺すことも可能です。ただし、スマートフォンではmicroSDカードしかこのカードリーダーでは読み込みできません。
読み書きテストの結果です(CrystalDiskMakerにて計測)。NMカードの速度はリード毎秒40MB強、ライト毎秒40MB前後。
サンディスクのClass 10のmicroSDカードを同じリーダーでテストしてみると、リード毎秒40MB強、ライト毎秒15MB前後でした。ということでリード速度はClass 10相当、ライトは速い、と言えそう。
より高速なKingstonのUHS-I スピードクラス3対応microSDカードではリード毎秒90MB前後、ライトが毎秒55MB前後。NMカードのライト速度はこのクラスの製品に迫っています。
なおこのカードリーダー、NMカードは本体内に完全収納できるのでNMカードの持ち運び用にも使えるでしょう。nanoSIMカードを入れてもよさそうですが、端子形状が異なるので悪影響はあるかもしれません。一方、microSDカードはリーダーから出っ張ります。
NMカードはこの小ささゆえ、頻繁に交換して使うものというよりも、本体に入れたままにして使ったほうがよさそうです。価格が高めなことと購入先が限られているのがマイナスポイント。はたして今後ほかのメーカーの採用はあるのか、またサードパーティー製のNMカードは出てくるのか? 気になるところです。
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