ケースとしてはいい値段
アップル純正の「Apple Pencilケース」というものがあります。2017年モデルのiPad Pro発売と同時に販売が開始された製品なので、去年から存在はしています。しかし、第6世代のiPadがApple Pencilに対応したことで、Apple Pencilユーザーが大きく増えたと思うので、購入し、レビューをしてみます。
価格は3456円。レザー製とはいえ割高感を覚えますが……価格分の価値はあるのかを見ていきましょう。購入場所は都内の量販店。その店舗では、以前は目立たないケース内に陳列されていたのですが、第6世代のiPadが発売されて以降は、比較的目につきやすいところへ移動されたようです。ちなみに溜まっていたポイントで購入しました。
紙筒でApple Pencilを再現
細長いパッケージに、引き出し式の内箱が収納されています。引き出して取り出します。
紙をApple Pencilサイズに丸めたものが収められていました。ついつい「この紙筒が販売価格にどれくらい反映されているのかな」など考えてしまいますが、購入した際の楽しさという意味では、素晴らしい演出です。
フィット感のよさは抜群
紙筒を取り出して、Apple Pencilを収めてみます。
流石に純正品だけあって、キツすぎず緩すぎず。これ以上ないフィット感のよさです。この滑りのよさは何なのか? よく見てみると、純正iPhoneケースの内側などにも使われている、起毛タイプのマイクロファイバーが内側に貼ってありました。使い勝手が良くなるだけでなく、Apple Pencilに付着した手の脂も収納時に拭き取られる点がいいですね。もちろん、マイクロファイバーには「Designed by Apple in California」が刻印してあります。
取り出し方には注意が必要?
取り出す際は、ケースの先端部を軽く折り曲げるようにして取り出します。
仕様にあたっての問題は一切ないのですが、本革製品なので、何度か取り出す内に、裏側にシワが寄ってしまうことは避けられません。避けようとするなら、毎回そーっと、シワが付かないギリギリの範囲でケースを曲げる必要がありますが、そこまで気を遣うのはストレスかも。段々とツヤ感も出てくるので、「味」であると考えた方がいいでしょう。
自分の場合、最初は実際に「毎回そーっと」取り出していましたが、友だちに見せたところ、なんの躊躇もなく折り曲げて取り出されたので、(多少ショックを受けつつ)それ以降は開き直って折り曲げて取り出しています。
ケースとしては高額ですが、価格に見合った造りのよさはあると評価できます。一番のメリットは、着脱式のキャップ部分までホールドされるので、カバンに放り込んでもキャップが紛失する心配がないこと。ジャストサイズの使用感や、iPhoneケース同様のマイクロファイバーを内側に貼り付けるこだわりなどは、純正ならではと言えるでしょう。
ただし、社外品にも目を向けると、バンドでiPadに固定できるタイプであったり、クリップの付いているタイプ、紐がついているタイプなど、様々なApple Pencilケースが販売されています。価格も800円から1500円くらいまでとリーズナブル。この純正ケースにはそういった付加機能はないため、コストパフォーマンスを求めるなら、社外品という選択肢がいいのかもしれません。
使い勝手や造りのよさは確かなので、多少高くても純正品なら、と割り切れる人には非常にオススメできると感じました。