PCIe NVMe接続SSDでOS、アプリの起動、データの読み込みが俊敏
外でもフル活用できる最軽量モバイル「LIFEBOOK WU2/B3」
2018年08月02日 07時00分更新
富士通の13.3型モバイルノートパソコン「LIFEBOOK WU2/B3」(関連記事)のレビューは今回が最終回。最後に気になるベンチマークを実施しよう。本製品はCPU、メモリー、ストレージ、ディスプレー、バッテリー容量、カラー、キーボードなどをカスタマイズ可能だが、試用機の構成は下記の通りだ。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-8550U(4コア/8スレッド、1.80~4.00GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 20GB(DDR4 SDRAM PC4-19200) |
ストレージ | 512GB(PCIe NVMe) |
ディスプレー | フルHDタッチ非対応ノングレア液晶 |
バッテリー容量 | 50Wh |
カラー | ピクトブラック |
キーボード | 日本語配列かな表記なし |
実施したベンチマークは、総合ベンチマーク「PCMark 10 v1.1.1722」、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark 8 v2.5.5029」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」、バッテリーベンチマーク「BBench」の5本。
PCMark 10 v1.1.1722 | |
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PCMark 10 Score | 3241 |
Essentials | 6558 |
App Start-up Score | 7166 |
Video Conferencing Score | 6244 |
Web Browsing Score | 6305 |
Productivity | 5396 |
Spreadsheets Score | 7001 |
Writing Score | 4160 |
Digital Content Creation | 2612 |
Photo Editing Score | 2981 |
Rendering and Visualization Score | 1765 |
Video Editting Score | 3387 |
3DMark 8 v2.5.5029 | |
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Time Spy | 367 |
Fire Strike | 941 |
CINEBENCH R15 | |
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OepnGL | 43.79 fps |
CPU | 505 cb |
CPU(Single Core) | 157 cb |
CrystalDiskMark 6.0.1(SSD) | |
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Q32T1 シーケンシャルリード | 3324.180MB/秒 |
Q32T1 シーケンシャルライト | 1582.106MBMB/秒 |
4K Q8T8 ランダムリード | 938.941MB/秒 |
4K Q8T8 ランダムライト | 935.400MB/秒 |
4K Q32T1 ランダムリード | 332.303MB/秒 |
4K Q32T1 ランダムライト | 502.580MB/秒 |
4K Q1T1 ランダムリード | 31.371MB/秒 |
4K Q1T1 ランダムライト | 33.451MB/秒 |
BBenchにより連続動作時間を計測(ディスプレーの明るさ40%) | |
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バッテリー残量5%まで | 7時間58分45秒 |
LIFEBOOK WU2/B3のベンチマークスコアは、同じくCore i7-8550Uを搭載するノートパソコンよりもやや低めの数値が出ている。薄型化を追求するにあたって、最大性能持続時間がほかの機種より短くなっている可能性がある。とはいえそのスコア差は体感できるほどの違いではない。実際、ストレージのシーケンシャルリードは3324.180MB/秒に達しているので、OS、アプリの起動、データの読み込みなどは俊敏だ。
約17時間というカタログスペックと大きな開きがあったのがバッテリー駆動時間。電源モードは「バッテリー節約機能」、ディスプレーの明るさ40%という設定でバッテリー残量5%まで動作させた際のバッテリー駆動時間は7時間58分45秒に留まった。
とはいえディスプレーの実測最大輝度が291cd/m2のLIFEBOOK WU2/B3なら、ディスプレーの明るさを20%に設定しても一定の視認性が確保される。ある程度低消費電力設定を意識すれば、外出時にACアダプターを持ち歩く必要はなさそうだ。
LIFEBOOK WU2/B3は一般的なパソコンワークを軽々こなすパフォーマンスと、ACアダプターなしで屋外運用できるバッテリー駆動時間、そしてつねに携帯していても負担にならない超軽量ボディーを備えている。モバイル性を最重要視するなら、真っ先に購入を検討するべきマシンだ。