SSD搭載、性能をベンチマークでチェック
5万円台の低価格14型ノートPCは外で使うのにオススメ
5万4864円からと低価格で、ちょっと外へ持ち出して使うマシンとしてほしいなという気になる14型ノートパソコン「m-Book E410SN-S1」(関連記事)。ハイエンド機のようなパワーは望めないが、ウェブブラウジングやメールの送受信といった通常の使い方なら支障なく使える。実際、どのくらいのポテンシャルがあるのだろうか。
今回はベンチマークテストを実施し、m-Book E410SN-S1の性能について検証してみた。まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」を用いて、性能をチェックした。
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は、通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home Accelerated」「Creative Accelerated」の2種類をチェックした。スコアはHomeが1990、Creativeが1729となった。
PCMark 10はPCMark 8にあった各種ベンチマークテストを統合したベンチマークテスト。アプリ起動やブラウジングでの性能を測る「Essentials」、オフィス製品などでの性能を測る「Productivity」、画像や動画製作などの性能を測る「Digital Contents Creation」、ゲーム関連の性能を測る「Gaming」の4種類がチェックできる。
スコアは「Essentials」が4933、「Productivity」が2909、「Digital Contents Creation」が1086、「Gaming」が306となった。CPU内蔵のGPUのため、「Gaming」のスコアは低め。高いスコアとはいえないが、ウェブブラウジングや動画閲覧、文章作成や簡単な表組といったOffice作業程度であればこなせるだろう。
3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが可能な「CINEBENCH R15」では、CPU性能などが計測できる。グラフィックスAPIのOpenGLは19.34fps、CPUは227cbという結果となった。CPUがCeleron N4100のためスコアは高くはない。低価格機のため、負荷の高い作業をこなすマシンとして想定はしていないだろうが、ガシガシ写真・動画編集やゲームなどをするのは難しいだろう。この点については、割り切りが必要だ。
GPUのパワー的にはゲーミングマシンのような3D性能は望めないが、パフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを実施した。結果は「Fire Strike」が371、「Sky diver」が1334、「Time Spy」が115となった。やはり、3Dゲームを快適にガシガシ遊ぶのは厳しいが、ブラウザーゲームなどであればある程度は遊べそうだ。
では実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」で本機のパフォーマンスをみてみよう。結果は、標準品質でやや重いという結果になった。低品質に落とせば普通に遊べると診断されたので、負荷の高くないゲームなら設定次第で遊べなくはない。
もちろん、ウェブブラジングやメールの送受信、Officeソフトの使用ではほとんどストレスは感じない。サブ機として外で使うといった、割り切った使い方で活用するのがいいだろう。また、メインマシンを据え置きで使い、気分転換に別の部屋で作業したい場合に本機を用いるなど、使い方はいろいろ考えられる。モバイルマシンを低価格で手に入れたいという人は、m-Book E410SN-S1を検討してみてはいかがだろうか。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | m-Book E410SN-S1 |
CPU | Celeron N4100(クアッドコア、定格1.10GHz、最大2.40GHz、4MBキャッシュ) |
グラフィックス | インテル UHDグラフィックス 600 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 120GB SSD |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.1(Type-C)端子、USB 3.0端子、USB 2.0端子、HDMI端子、D-sub 15ピン、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、マルチカードリーダー |
サイズ/重量 | およそ幅340×奥行243.5×高さ22.2mm/約1.7kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |