「赤」は古くから血液や炎などと結び付けられ、人を高揚させる色として認識されてきました。また、キリスト教などでは愛をあらわす慈愛の色としても使われることがあります。人類史上でみても、ほかの色と比べると赤色に近い色料の入手はむずかしくなかったため、人々になじみ深い色彩であり続けました。
気分を高める色、愛をもたらす色として親しまれてきたカラーが、iPhone 8/iPhone 8 Plusにも登場します。アップルは、iPhone 8/iPhone 8 Plusの新モデルとして「(PRODUCT)RED Special Edition」を追加。
4月10日から注文受付を開始しており、店頭販売は13日(金)からの予定です。64GBモデル/256GBモデルが用意され、価格は税抜7万8800円から。
「(RED)」は、世界でHIV/エイズ対策を進めるためのプロジェクトです。プロジェクトに賛同するさまざまな企業が、赤をイメージカラーとして、製品のリリースやイベントなどを実施しています。アップルも2006年にプロジェクトに参加し、昨年発売されたiPhone 7/iPhone 7 Plus以外でも、iPodシリーズやiPhone用ケースなどで(PRODUCT)REDモデルをリリースしてきました。
iPhone 8/8 Plusが編集部に届いたので、まずは軽くファーストインプレッションを。
iPhone 8/iPhone 8 Plusはバックパネルがガラスになっているため、これまでの(PRODUCT)REDモデルとは印象が異なります。ガラスの質感も相まって、陶器を思わせるような質感になっているのですが、そこに深い赤がうまく映えています。鏡面のリンゴマークがアクセントとしてステキですね。
前面にも変化があります。iPhone 7/iPhone 7 Plusの(PRODUCT)REDモデルはベゼルが「白」だったのですが、今度は「黒」に。これにより、グッと引き締まった、アダルトな気分を感じさせるようになりました。
一方で、側面のメタルフレームは前面・背面のガラスと好対照をなしており、光沢のある両面に「重み」を与えるかのような量感があります。とくに机などに置いたときなど、明るいディスプレーに、四方を覆うがっしりとした存在感がよい対比。
赤と黒というのはいかにも主張が強いカラーに思えますが、背面がつややかなガラスになっていることで、深みのある赤、差し色の黒のコントラストから、高級車を思わせるリュクスな落ち着きが生まれています。「ただ赤いだけでしょう」と思うなかれ、素材と色合いが実にマッチしており、いざ手にするとかなりほしくなります。
ただ、いかんせん指紋がつきやすいため、気になる人はケースをつけたくなるかもしれません。そうすると、今度は自慢の赤い筐体が隠れてしまうので、ちょっとなやましいところではあります。
なお、iPhone Xには(PRODUCT)REDモデルは用意されませんが、専用ケース「(PRODUCT)RED iPhone Xレザーフォリオ」が発売されるとのことです。価格は1万800円です。