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インターフェースの配置も好印象

10万円以下の高コスパ15.6型ノートはシンプルで無骨なデザインがステキ

2018年04月10日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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「STYLE-15FH038-i5-UHE」

 「STYLE-15FH038-i5-UHE」は、ユニットコムの15.6型(1920×1080ドット)ノートパソコンだ。

 標準構成でCore i5-8250U、8GBメモリー、240GB SSD、DVDスーパーマルチドライブという仕様。9万3938円と10万円以下で購入できる価格設定が大きなメリットとなっている。今回は、STYLE-15FH038-i5-UHEの外観と使用感を紹介する。

シックにまとめたデザインが好印象

 まず外観は、全体的にマットでサラサラと手になじみのいい塗装で仕上げられている。ディスプレー周りは無塗装で、ザラザラとした質感に仕上がっており、汚れや指紋は目立ちにくい。塗装面には、さりげなく極小のマイカ調の粒のようなものが混ぜられていて、角度を変えるときらめき、上質感を演出している。

 トップカバーには、シリーズ名である「STYLE∞N」のロゴがエンボス状に配置され、ごくシンプルながら、デザインのアクセントになっている。

無骨な印象のあるデザイン。コストを抑えつつ、品よくまとめている印象

 最近は、シンプルにセンスよくデザインをまとめたノートパソコンが多く、「シンプルであること」はトレンドともいえるが、STYLE-15FH038-i5-UHEの場合は、昔ながらのグレーがかったブラックを採用し、直線を多用しているため、どちらかというと「無骨」に振っている印象だ。

 ボトムカバーをみると、スピーカーやファン、メモリー付近に開口部を設けており、排熱性や音量を確保している。デザイン的にあまり美しいとはいえないが、目立つ部分でもないので、それほど気にならない。むしろ、ボトムカバーまでシンプルに美しいノートパソコンが増える中、こういった必要最低限の要素を無駄なく配置する姿勢は、やはり無骨さを高めている。

ディスプレー表示も良好

 ディスプレーの解像度は1920×1080ドットと標準的。しかし、安価なノートパソコンではもっと低い1366×768ドットの解像度を採用するケースも多いので、この価格帯を考えるとコストパフォーマンスは高い。

ディスプレーの表示性能は良好

 TNパネルのため、ミドルクラス以上のノートPCで主流のIPSパネルと比較すると、視野角、色の再現性は劣るが、発色はよく、この価格でこの品質を実現していると考えると、不満にはつながらない。ドットも目立ちにくく、大型なため作業性は良好だ。

 また、パームレスト下部の前面にSDカードスロットを搭載している点もメリット。ノートパソコンでSDを使う場合、ほとんどはディスプレーを見ながら作業しているケースが多いはず。側面にスロットがあると、一旦作業を中断してスロットの位置を確かめる手間が挟まれるが、前面のわかりやすく差し込みやすい位置に配置されているため、快適に使える。

 インターフェースは、USB 3.1(Type-A)端子のほか、USB 2.0、D-Sub 15ピン、HDMI出力、音声入出力、有線LAN端子、USB 3.1(Type-C)端子を設けている。

端子の配置に気遣いを感じる。左側面のUSBとHDMIは便利に使えるだろう

SDカードスロットが前面にあるのも便利

 この中で仕様頻度が高いであろうUSB 3.1(Type-A)、USB 3.1(Type-C)、HDMIは左側面のフロント側に配置しており、アクセスしやすい。よく考えられた端子の配置だと思う。

キーボードは多少慣れが必要

キーボードは少しスカスカした打ち心地。パッドはクリックボタンと独立しているタイプだ

 全体的に、非常にコストパフォーマンスの高いモデルだが、唯一、キーボードの打ち心地にはちょっと不満がある。フレームは剛性の高い別パーツで成型しているため、キーのふらつきや強く押した時の頼りなさはそれほど感じないのだが、キーのスイッチが非常に軽く、底打ち感が少ないため、どことなく不安定な印象だ。

 人によるとは思うが、品質の高いキーボードに慣れていると、はじめのうちは打鍵感に戸惑うかもしれない。キー自体は押せば良好に反応するため、ある程度の慣らし期間が必要になる。

 キー配列は標準的で、特に変わったところはない。強いていえば、方向キーの配置が上部に「↑」を1キー、下部に「→」「←」「↓」を1列にまとめているため、ここにこだわりがあるユーザーは気をつけよう。サイズの大きさを活かして、テンキーも搭載しているため、配列面では不満を感じる人は少ないのではないだろうか。

 キーボードの打ち心地に強いこだわりがあれば、パソコン工房店舗で購入前に一度実機を触って確かめよう。

 トラックパッドは、パッドとクリックボタンが独立しているタイプ。パッド部はクリッカブルにはなっておらず、クリック時は必ずクリックボタンを使用する。クリックの反応は良好だ。しかし、最近はクリックボタンを設けていても、パッドのクリックと併用できるモデルが多いため、その感覚に慣れていると、はじめは多少戸惑うかもしれない。

高コスパま大型ノートパソコン

 10万円以下にコストを抑えられているため、多少使用感に影響している部分はあるものの、スペックも加味して考えるとこの価格でこのスペックや試用感を実現しているのはBTOメーカーならでは。安価に、マルチな用途で使えるノートパソコンを探している人には、STYLE-15FH038-i5-UHEは大いにオススメできる。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-15FH038-i5-UHES
CPU Core i5-8250U(1.6GHz)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620
メモリー 8GB
ストレージ 240GB SSD
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)端子、USB 2.0端子、HDMI端子、ミニD-sub 15ピン、ヘッドフォン/スピーカー出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅378×奥行257×高さ31mm/約2.08kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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