リッチなゲーミング環境を構築するためには欠かせないディスプレー。最近ではアスペクト比16:9の一般的なディスプレーに加えて、21:9のような横長でかつ曲面パネルを採用した大型ディスプレーも目立ってきた。視界のほとんどがディスプレーになることで没入感がアップするほか、ゲームをしないときには、ウィンドウをあちこちに配置しても余裕アリと作業性の高さも魅力である。
本日発表となったASUSの曲面ディスプレー「ROG Strix XG35VQ」は、そんなトレンドをしっかり押さえつつ、本体背面がLED同期機能「Aura Sync」対応でライトアップ可能と、まさに至れり尽くせりのハイエンド製品だ。この記事では、同製品の基本スペックや光具合を中心にチェックしていこう。今回の撮影機材はα7RⅢ+SEL50F14Zだ。
液晶としてのスペックの高さに加え、背面にLEDを装備
ROG Strix XG35VQは35型でかつ横長パネルということで、その幅834.7mmと、とにかくデカい。そのため当然だが、梱包もゴツい。購入前には設置スペースの確保だけでなく、展開スペースの確保もしておくことをオススメする。
スペックを見ておくと、パネルはVA方式で、解像度は3440×1440ドット。sRGB100%、視野角178°、中間応答4ms、100Hz駆動にも対応する。インターフェースはHDMI 1.4×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.2×1。ヘッドフォン端子とUSB 3.0ポート×2も備えている。
視野角が気になるところだが、真正面に座った場合や視線をいずれかの端に動かしても「視界の片隅だけ色が変わる」ような現象は確認できなかったので、巨大であってもゲームで重要な視認性は問題ないだろう。どちらかといえばワイドパネルの都合上、ディスプレーに近すぎると画面端が見えにくいことのほうに気を付けたい。量販店などで実機を確認するか、スペックシートにある製品サイズを元にして机の奥行きが足りるかなど、自宅の机に設置した場合にどうなるかを事前にイメージしておくといいだろう。
Aura Sync対応のライトアップ部分は、ディスプレーとスタンド接点周辺にあ円形の部分で、3基のLEDを搭載している。ディフューズ部材が他の製品よりも高級なものを採用しているようで、ちょっとお上品な発光傾向が強い。またAura Syncとは独立してスタンド部のROGロゴとスタンド底部も発光する。こちらは赤色に固定されており、スタンド側は3段階の明るさ調整に対応だ。