階段からPC落としてみた! 優れた耐衝撃性でギミック満載な6万円台の2in1がヤバイ

文●宮里圭介 編集●ジサトラ ハッチ

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「MousePro P116A」の魅力は耐久性だけではない。本体を見てまず気が付く機能といえば、ペンが付属していることだろう。

 このペンは1024段階の筆圧に対応したもので、強弱ある線が描けるのが特徴だ。PCを長く使っている人ほどペンはあまり必要ないと思いがちだが、手書きで手早くメモを取る、図を描きながらアイディアをまとめる、ちょっとしたイラストやイメージを作成する、修正位置の指示や間違っている場所の赤入れをするといったように、かなり幅広い用途で活躍できる。ペン対応というだけで、今まで無理だと思っていた用途でもPCを活用できるようになるのが魅力といえるだろう。

「MousePro P116A」のうれしいところは、このペンを使わないときのことまで考えられていることだ。本体右側面にペンホルダーだけでなく、ペンをストラップで結んでおけるストラップフックまで装備している。本体内蔵型ではペンが細くなって書きにくくなるし、ストラップがなければ、ペンを置き忘れたり失くしたりしてしまう。見た目的にはあまりよくないが、実用性の面では非常にありがたい装備といえるだろう。

見た目は微妙になるが、ペンを失くさずに本体と一緒に持ち運べるという点で、ペンホルダーとストラップフックは便利。デザインではなく、実用性を優先しているところに好感が持てる

ビジネス用途でも安心の指紋センサーを搭載

 セキュリティの面でうれしいのが、Windows Helloに対応した指紋センサーを搭載していること。背後からパスワードやPINをのぞき見されてしまう心配がなく、指1本でサインインできるのは安心感がある。とくに便利なのが、複数人でPCを共用する場合。いきなり指紋センサーに指を置くだけでユーザーを自動で認識し、サインインまでしてくれるため、最初にユーザーを選ぶ必要すらなくなるのが楽ちんだ。

 センサーがどこにあるのか分かりにくいが、実は、電源ボタンに指紋センサーを内蔵されている。電源ボタンを押したあと、そのまま指を置いておくだけでサインインできるため、よく考えられた配置といえるだろう。

ただの電源ボタンにしか見えないが、実は指紋センサーを内蔵。右手よりも左手で押しやすいので、指紋も左手で登録しておく方がいいだろう

指紋センサーはしっかりとWindows Helloに対応。登録すれば、ワンタッチでユーザーの認識からサインインまで行えるようになる

回転カメラでキーボードを使いながらの撮影も可能

 また、Webカメラもユニークだ。このカメラ、実は180度回転し、内側だけでなく外側も撮影できるのだ。意外に知らない人もいるが、Windows 10には標準でカメラアプリが備わっている。そのカメラアプリを使えば、写真だけでなく動画撮影も可能だ。そのため、ホワイトボードに書かれた会議メモ、資料として載せたい製品の写真、イベントの動画撮影なども、デジカメやスマホを使うことなく簡単に撮影できる。

 もちろん途中の角度でもしっかり止まる。たとえば、Skypeなどでビデオチャットをしたい場合、一般的なノートPCだと液晶上部にカメラが固定されているため、座った際の頭の位置によっては液晶画面自体を動かさないといけないこともある。しかし、本機では角度の微調整も自由にできるため、そうした不便を感じることはなさそうだ。

カメラは内側にも外側にも向けられるので、ビデオチャットだけでなくデジカメのように被写体の撮影も可能。手早く撮影したいときに重宝する

取っ手付きで持ち運びもラクに

 もうひとつユニークなのが、本体に取っ手(ハンドル)が内蔵されていること。長距離移動するときにはカバンにしまうので必要ない装備だと思われがちだが、会議室への移動、食事や休憩などのちょっとした外出、目的地で車から降りた後の移動など、ノートPCを小脇に抱えて移動している、ということは意外と多いものだ。こういった移動時に手を滑らせて落としてしまうという悲しい失敗をしたことがある人も少なくないだろう。

 毎回カバンにしまって移動すればいいだけなのだが、短距離であればその手間が面倒だ。ハンドルがあれば小脇に抱えるよりもしっかりと握れるため、手を滑らせて落とすといった事故が起きにくくなる。事故を未然に防げるというだけでも、ありがたい装備といえる。

ハンドルは小さめだが、しっかりと指が通り、PCを滑り落とす心配がない。小脇に抱えるより、短距離移動での安心感が違う

ハンドルは使わないときには飛び出さないので、通常の利用でジャマになることはない。必要な時だけ引き出せるデザインとなっている

 いくら耐衝撃性に優れているとはいえ、打ちどころが悪ければ、壊れてしまう可能性はゼロではない。それだけに、本体内蔵のハンドルで落下を未然に防げれば、本体の損傷、データ損失の危険はかなり防げるのではないだろうか。