階段からPC落としてみた! 優れた耐衝撃性でギミック満載な6万円台の2in1がヤバイ

文●宮里圭介 編集●ジサトラ ハッチ

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 ハードウェア面での最大の特徴ともいえるのが、高い耐衝撃性を備えていることだ。ノートPCは持ち歩くことが前提だけに、不意の落下や満員電車で押されるといったことは日常茶飯事。高価なモバイルノートPCではこういった衝撃にも耐えられるよう設計されていることが多いが、低価格なモデルでそこまで対策している製品はほとんどないだけに、これだけでも貴重な存在といえるだろう。

「MousePro P116A」は高さ約75cmからの落下(JIS規格基準の試験による評価)と、防塵( IP5X準拠)を兼ねそろえている。これはおよそ机の上からの落下や、小脇に抱えた状態からの落下だと考えてもらえれば間違いない。もちろん、ノートPCを投げて渡す人もいないし、わざと落とす人もいないので、あくまで万が一の事故だが、こういった衝撃にも耐えてくれるというだけで安心感がある。

 素材は高耐久のプラスチックだろうか、指で押してもちょっとやそっとでは凹みそうにないほど堅い。底面は天板よりもやや外側に膨らみ、堅いゴムで補強され、落下した際に傷が付きにくく、衝撃を吸収してくれそうなつくりとなっている。その分やや重量はあるが、重量約1.39kgと重いと感じるほどではなく、耐久性を考えれば納得の重量だ。

 今回、落下テストに使っていい機体を借りることができたので、実際に落下させて試してみた。まずは定番の机の上からの落下。書類などを積みがちなうえ、さらにその上にノートPCを載せていると、書類の横滑りによってノートPCが落ちてしまうという、ありがちなパターンだ。また、ノートPCは机の上にちゃんとおいていても、通りすがりの人が充電ケーブルを引っ掛けてノートPCが落下する、なんていうこともある。

机の上に直に置いていれば滑らないが、本や書類が複数積み重なった上に置いている場合は非常に危険。机に人がぶつかるなど、ちょっとした振動で滑り出すことも

 机の上からスマートフォンが落ちるだけでも怖いというのに、その何倍もの重さのあるノートPCとなると、迫力も恐怖も比ではない。落下試験だと分かっていても、思わず手で支えに行きたくなる瞬間だ。ノートPCが軽く床で跳ねる姿は、あまり見たいものではない。

 心配しながら拾い上げてみたところ、本体にヒビが入ることもなく、見た目は問題ない様子だ。液晶を開き、恐る恐る電源を入れてみると……問題なく起動。耐衝撃性をうたうだけに当然の結果なのだが、これを当然としているところに、ある種の感動と感謝を覚えてしまった。

 今後はさらに意地悪なテストをしてみよう。フロア移動に階段を使ったのはいいが、そこで手を滑らせて落としてしまい、ノートPCが階段を転がり落ちてしまった……という最悪のパターンだ。

階段からの落下は、「MousePro P116A」が保証する仕様とは異なります

 階段を滑り落ちる連続したダメージとなる最悪な事態ともいえる落下テストだが、机の上からの落下と同様、問題なく起動してくれた。万が一の場合に備えてとはいえ、ここまで耐えてくれるのは本当にありがたい。過去に一度でもノートPCやスマホなどを落として壊してしまった経験がある人なら、同意してもらえるのではないだろうか。

落とした直後の状態。PCの素材によっては、今回のように階段から落としたりすれば、深い傷を負ったり、突起物が取れたりするものだが、「MousePro P116A」は壊れやすそうな突起物もなく、傷ひとつない状態だった