『eX.computer PA9J-D91/T』、直販価格30万4344円
Quadro P1000搭載! プロ向けハイエンド写真編集PC『eX.computer PA9J-D91/T』の実力とは
2018年03月05日 11時00分更新
デジタルカメラの画素数の上昇とRAW現像の一般化に伴い、写真編集作業時のPC負荷は高まるばかりだ。Adobeの『Lightroom』を使ったデジタル現像だけならそこそこのスペックのPCでもなんとかなるものの、より快適に、さらに『Photoshop』も、たまには動画処理もといった用途を考えるなら、写真に関わるワークフローを前提にしたBTOパソコンが失敗なくオススメしやすい。そこで今回は、写真家の磯村浩一氏が監修したツクモの写真編集(RAW現像)マスターズモデル『eX.computer PA9J-D91/T』をチェックしていく。
CPUはCore Xシリーズ、GPUはQuadroのハイエンド構成
写真編集(RAW現像)PCにはエントリー、スタンダード、プレミアム、マスターズの4グレードがあり、カメラのセンサーサイズと画素数、撮影フォーマットで推奨されるグレードが分けられている。本製品のグレードである『マスターズ』はフルサイズ及びAPS-Cで3000万画素以上のRAWファイル編集を前提としたものだ。
ただしマスターズモデルのスペックは、ある程度多い枚数を効率良く処理していく前提であるため、少ない枚数の写真をその都度編集していくスタンスであれば、プレミアムモデルでもストレスは少ないと思われる。このへんは導入にあたり、これまでの写真管理・出力方法を見直すといいだろう。
基本構成は、CPUがエンスージアスト向けの『Core i7-7820X』、メモリは32GB(8G×4、DDR4-2400)で、GPUには『Quadro P1000』を採用。ストレージはM.2タイプの『Samsung 960 EVO(MZ-V6E500B/IT)』がシステムドライブで、データドライブとして容量3TBのHDD『WD Blue WD30EZRZ』も併載する。また写真編集PCらしく、フロントにはマルチカードリーダーや光学ドライブも搭載しているのが特徴だ。
ケースに関しては極々標準的なもので特筆すべき点はないが、3本アンテナのWi-Fiユニットが付属しており、ワイヤレス環境にも対応している。あまりそういったシーンはないと思うが、本体の有線LANとカメラを直結する場合でもネットワークへのアクセスを確保できる。