GeForce GTX 1060はカード長が短いタイプを採用
背面には6個のUSB 3.0ポートを搭載し、さまざまな周辺機器が利用できる。グラフィックスボードのディスプレー出力端子は、DisplayPort 1.4に対応するDisplayPortが3個、HDMI 2.0に対応するHDMIポートが1基、Dual Link対応のDVI-Iポートが1個という構成で、マルチディスプレー環境も簡単に構築できる。
ストレージは240GBのSSDのみと、ちょっと物足りない感はある。しかしBTOメニューで1TBまでの大容量SSDに変更できるほか、このシステム用のSSDに加えてもう一台SSDを搭載したり、3.5インチHDDを追加するなど、小型ながらもストレージ構成の自由度は高い。また、後述するが2.5/3.5インチシャドーベイにアクセスしやすいPCケースなので、自分で後から追加してもいいだろう。
光学ドライブは搭載していない。とはいえ、最近のアプリやゲーム、各種デジタルコンテンツはインターネット経由で配信されており、光学メディアを利用する機会は非常に少なくなっている。どうしても必要なら、USB 3.0接続の外付けドライブを利用すれば事足りる。
PCケースは側板とシャドーベイ用のプレートを外すと、内部にアクセスできるようになる。Mini-ITX対応の小型ケースだが、内部はスッキリとしていた。電源ケーブルをはじめとする各種ケーブル類が、CPUクーラーや背面のケースファンにぶつからないように各所でしっかりとまとめられているからだろう。
グラフィックスボードは、ZOTACのGeForce GTX 1060搭載モデルだ。長さが17cm前後のショート基板を採用し、ファンはシングルモデル。低負荷時でもファンの回転は停止しないが、低回転モードで動作している時の動作音は非常に小さい。
電源ユニットも奥行きが実測値で14cmのショートタイプで、グラフィックスボード用のスペースには干渉しないため、もっと大きなグラボも安心して組み込めるだろう。実際、BTOメニューにはより高性能な「GeForce GTX 1080 Ti」搭載のグラフィックスボードも用意されている。
シャドーベイ用のトレイには、2.5インチSSDが1台取り付けられた状態だ。2.5インチSSDや3.5インチは、このトレイ上に装備するスロットに挿し込んでねじ止めするだけなので、増設作業は容易に行える。Serial ATAケーブルは一本のみだが、電源コネクタは3個用意されていた。