「PCゲーミングといえばLED対応製品!」という認識もだいぶ浸透してきた昨今。RGBライティングが可能な周辺機器もじわじわと増えてきているが、この記事で紹介するのは、9月29日にリリースされた“光る曲面ディスプレー”ことASUSの『ROG STRIX XG27VQ』だ。
ディスプレーでありながら『Aura RGB』に対応しており、製品背面のLEDライトを発光させられるのが最大の特徴。とにかく自宅のPC環境をライトアップ製品で埋め尽くしたいという人、LANパーティーに機材を持ち込んで目立ちたい人などは特に注目の製品だろう。
ゲーミングディスプレーとしての性能も魅力的
一見奇抜なプロダクトであるROG STRIX XG27VQだが、単純にゲーム向けディスプレーとして見た場合のスペックもなかなか魅力的だ。液晶は27インチ、アスペクト比16:9の湾曲VAパネルを採用し、解像度はフルHD(1920×1080ドット)。曲面ディスプレーといえばアスペクト比21:9で35インチ程度のやや大ぶりな製品が主流だが、27インチであれば比較的手ごろに設置できるため、これぐらいのサイズでゲームの没入感を高めたいという人におすすめできる。
ゲーム向けディスプレーらしく最大リフレッシュレートは144Hzで、モーションブラーを抑制する技術「Extreme Low Motion Blur」を搭載。中間色応答速度は4msと特別高くないものの、FPSなどの競技タイトルでも問題なく利用できるだろう。ディスプレー同期技術「AMD FreeSync(Adaptive-Sync)」にも対応するため、AMD製GPUを搭載したPCであれば、テアリングやスタッタリングの心配なくゲームをプレイできる。加えて、画面上にFPSカウンターやタイマーを表示するゲーム向け機能、フリッカーフリーやブルーライト低減といった流行りの機能にしっかり対応している点も見逃せない。
インターフェースはDisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4×1、DVI-D(Dual Link)×1のほか、音声出力用の3.5mmステレオミニジャックを備える。本体サイズは約幅619.64×奥行き278.62×高さ423.91(523mmの高さ調整あり)mmで、重量は約7kg。
発光部は背面、スタンド底部の2ヵ所
前述の通り、本製品はASUSの「Aura RGB」に対応する。他の製品と同期が可能な「Aura Sync」と異なり、独立したRGBライティングとなる点や「Aura」ユーティリテイーが使用できない点には注意が必要だ。
マルチカラー発光に対応するのは、ディスプレーの背面にあるリング状のLEDとなる。電源を入れることで自動的に発光してくれるため、特に設定やソフトウェアのインストールは必要ない。実際に光らせてみるとなかなか綺麗なのだが、この背面LEDを最大限生かす方法を考えた場合、ディスプレーの設置場所がきわめて重要になることは言うまでもないだろう。LANパーティーに持ち込む分にはそこそこ目立つと思うが、「とりあえず家に置いて……」という使い方では、普段まったくLEDが見えないという事態も容易に想像されるからだ。自宅の壁面に極力近付けて間接照明として使うなど、PCといっしょにライトアップするならちょっとした工夫が必要になるかもしれない。
また、ディスプレースタンド底部には別途赤色の単色LEDを備えており、こちらも電源を入れることで発光する。装着することでROGのロゴを浮かび上がらせる専用カバーが付属するほか、オリジナルカバーを作るための素材も付属している。こだわりの強いPCゲーマーには嬉しい気配りだ。
おそらく現状唯一の“光る”曲面ディスプレー
実売価格は6万9000円前後とそこそこ値が張るものの、現状“光る”ことを売りにした曲面ディスプレーはおそらく唯一無二。ゲーミングディスプレーの購入を考えていて、ライトアップにもこだわりたいなら一考の価値アリだ。
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