クリエイター向け用途で注目株であるRyzen Threadripper。自作するのもいいが、メモリーの相性はまだ厳しく、さっさと現場に導入したいのであれば、動作確認が取れているBTOが無難である。またゲームプレー+αが日常化している場合にも都合のいいCPUであり、気になっている人もいるだろう。今回は、Ryzen Threadripper 1950Xを搭載するユニットコムのゲーミングデスクトップパソコン「LEVEL-F039-LCRT5X-XNVI」(パソコン工房で販売中の基本スペックとは若干異なる)が届いたので、基本的な性能を見ていこう。構成は次の通り。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Ryzen Threadripper 1950X |
GPU | NVIDIA GTX 1080 Ti |
メモリー | 48GB |
マザーボード | X399 GAMING PRO CARBON AC |
ストレージ | 256GB SSD(M.2、NVMe接続) |
LEVEL-F039-LCRT5X-XNVIの主なスペック | |
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CPU | Ryzen Threadripper 1950X |
グラフィックス | GeForce GTX 1080 Ti(11GB GDDR5X) |
メモリー | 64GB |
ストレージ | 250GB SSD(M,2、NVMe接続)、2TB HDD |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.0端子×10、USB 2.0端子×2、PS/2コネクター、S/PDIF出力端子、アナログ8chサウンド、有線LAN端子、HDMI端子、DisplayPort×3など |
サイズ | およそ幅235×奥行250×高さ550mm |
OS | Windows 10 Hom(64bit) |
ベンチマークで見るご満悦の処理性能
今回計測したベンチマークは「3DMark v2.3.3732」「PCMark 10 v1.0.1275」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」「CINEBENHC R15」。ドライバーは、GeForce Game Ready Driver 385.41となっている。
またマザーボードは、ゲーミング向けのものだが、負荷状況でいくとクリエイティブ作業とゲームプレー時はよく似ており、基本長時間の動作という点でも同じなので、PCMarkを追加した。加えて、ベンチマーク実行前にOCCT 4.5.1を2時間実行、その完走も確認している。なおCPUクーラーは簡易間接水冷。
下記するスクリーンショットを踏まえた結果からすると、ゲーミング系ベンチマークのスコアは並だが、Physics関連のスコアはコア数の勝利的な結果だ。GPU支援処理についてはNVIDIA GTX 1080 Tiで十分であるのに加えて、CPU中心の処理の場合にも良好なレスポンスを期待できる。このあたりは業務で使用するアプリケーション次第だが、8コア前後の環境で応答性に不満があるのであれば、まず解決されるだろう。