メールやOfficeなどであれば快適作業
4万円台で普段使い用ならコスパ優れた15.6型ノート「m-Book B503E」
手軽な金額で購入できる低価格ノートパソコンは、安いからといって重くて作業に支障が出てしまうと困る。しかし最近の低価格機は、その価格によらずそこそこパワーのある仕様のマシンも多くなってきた。マウスコンピューターの「m-Book B503E」も、GPUはCPU内蔵だが、4コアのCeleron N3450を搭載するなど、通常の作業であれば支障はない性能を持っている。
今回は、ベンチマークテストを実施し、m-Book B503Eの性能について検証してみた。まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」をチェックしていこう。
スコアは「Home」が1895、「Creative」が2131となった。前世代のCeleron N3160と比べると、およそ20%ほど向上しているスコアだ。
GPU的にはゲーミングパソコンのような3D性能を望むことはできないが、そのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを実施した。
スコアは「Fire Strike」で318、「Sky diver」で1182、「Time Spy」で104となった。やはり高負荷のゲームなどは厳しい結果となっている。
3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテスト「CINEBENCH」では、CPU性能などを計測できる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは16.10ポイント、CPUの性能テストでは161ポイントという結果となった。
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.4k」ベンチマークから。m-Book B503Eのディスプレーの解像度は1366×768ドットなので、1280×720で計測した。
3Dゲームの中でもそれほど負荷の高くない「ドラゴンクエストX」ベンチマークだが、標準品質で、低品質に落として計測したところ普通という評価になった。負荷の高くないゲームであればプレーできるが、やはり高負荷のゲームで遊ぶのは難しいだろう。
ウェブブラジングやメールの送受信、Officeの使用などは問題なく動作するm-Book B503Eだが、ベンチマークの結果を見る限り、3Dグラフィックスなどの高負荷のアプリを快適に利用するのは難しいようだ。
4万2984円で買えるのを考えると、リビングでくつろぎながらメールやSNSを使ったり、外出時にちょっとした作業をしたり、プレゼン用資料を表示させる、サブマシンとして使うなど、用途を限定して使うならコストに見合う働きをしてくれるパソコンだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | m-Book B503E |
CPU | Celeron N3450(4コア/1.1GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 500 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 120GB SSD |
ディスプレー | 15.6型(1366×768ドット)、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)端子、USB 2.0端子×2、HDMI端子、D-sub 15ピン、HDMI端子、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、マルチカードリーダーなど |
内蔵カメラ | 100万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅377×奥行259×高さ32.5mm(折りたたみ時/突起部含む)/約2.2kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
価格 | 4万6224円から(Office Home and Business Premium搭載モデルは6万7824円から) |