Mini-ITXケースながらGeForce GTX 1080 TiやTITAN Xも搭載可能
小型で最強グラフィックス搭載可能ゲーミングPCは冷却も豪快
2017年06月08日 09時00分更新
高性能パソコン、とくにグラフィック性能の高いゲーミングパソコンがほしいときに悩むのが、その大きさ。高性能なグラボは、驚くほど大きく消費電力も大きいため、どうしてもパソコンのサイズが巨大化しやすいからだ。Mini-ITXマザーを使えば小さなパソコンの自作も難しくないが、高性能パーツをムリヤリ詰め込むと熱がこもりやすく、フル性能で動かせない……なんてことも起こりやすい。
「G-Master Hydro Z270-ITX」は、小型のMini-ITXマザーを使いながら、標準構成でCPUに第7世代Coreプロセッサー、GPUにGeForce GTX 1070を採用した高性能ゲーミングパソコンだ(試用機はBTOカスタマイズでCore i7-7700K、GeForce GTX 1080 Tiを搭載)。本体サイズは極小というわけではないが、机の上に置いても邪魔にならない程度にコンパクト。
何より、ゲーミングパソコンにありがちなブラックではなくホワイトなので、威圧感がないのがうれしい。もちろんBTOに対応しているので、さらに高速なグラボの交換カスタマイズもできる。現状最強クラスとなるGeForce GTX 1080 TiやTITAN Xの搭載も可能で、コンパクトだから性能には妥協が必要……なんてことはない。
デュアル水冷や巨大クーラーを使って豪快に冷やす!
写真を見て気づいたかと思うが、CPUとグラボ両方に水冷クーラーを採用しているというのもG-Master Hydro Z270-ITXの特徴のひとつ。さすがにケース内の余裕は少ないため、ラジエーターからの熱を外部へ直接排気するのは難しく、CPUのラジエーターはフロント、グラボのラジエーターは天板に設置されている。
しかし、ケース内は余計なケーブルが少ないため十分なエアフローを確保でき、熱をこもらせることなく背面から逃がせるため、この配置でも問題はない。このエアフローを強力に補助してくれるのが、フロントとリアのケースファン。とくにフロントファンは直径20cmという超巨大ファンを採用し、低回転でも大風量となるのがうれしい。
さすがにフロントと比べてしまうとリア側のファンは見劣りしてしまうが、これでも14cmと大きめ。通常のケースファンは12cmなので、より多くの熱気を排出できるわけだ。フロントからいくら冷たい空気を送り込んでも、ケース内からの排出で手間取っていては意味がない。それだけに、リアのファンは重要なポジションにある。
無線LANやゲーマー注目のPS/2も標準装備
せっかくのコンパクトパソコンでも背面がケーブルだらけになってしまうと使いづらいもの。とくにLANは長距離ケーブルを引っ張ってくることになるだけに、できることなら使いたくないケーブルのひとつだろう。その点G-Master Hydro Z270-ITXは、標準で無線LANを装備。LANケーブルを使うことなく、ネットへ接続できるのが強みだ。
また、ゲーム向けで見直されている、PS/2ポートを装備しているのも特徴。USB接続のキーボードと違い、複数キーの同時押しが可能なため、とくに素早く複雑な操作をしたいゲームのプレー時に重宝する。
ゲーミングPCといえばイルミネーション!
窓のあるサイドパネルと合わせ、内部をド派手に
G-Master Hydro Z270-ITXが採用しているケースは、標準のサイドパネルに窓があり、中が見られる仕様。そしてゲーミングパソコンとなれば、やはりLEDのイルミネーションで飾りたくなる。サイコムではケースのオプションとなるものの、付属のリモコンを使って色を変化できる「内部LED発行システム」が追加可能なので、こういった装飾が好きであれば検討してみる価値はあるだろう。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | G-Master Hydro Z270-ITX |
CPU | Core i7-7700K(4.2GHz) |
GPU | GeForce GTX 1080 Ti |
チップセット | Z270チップセット |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 480GB SSD |
フォームファクター | Mini-ITX |
光学ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth |
サイズ | およそ幅230×奥行395×高さ375mm |
OS | オプション(試用機はWindows 10 Homeを採用) |