第1回と第2回では、マウスコンピューターの15.6型ノートパソコン「m-Book F MB-F575SN1-S2」をベースにチェックしてきたが、m-Book Fシリーズにはラインナップがいくつか存在している。CPUの性能を落として価格を押さえたものや、価格はアップするが性能重視なものと、カスタマイズをしなくても用途に応じて選びやすくなっている。そこで、第3回ではm-Book Fシリーズから用途別にバランスのいいものをチョイスして解説していこう。基本的な部分は第1回で解説した通りだ。
なるべく安く! 「MB-F535BN1-S2」
「MB-F535BN1-S2」は、CPUにCore i3-7100U(2.4GHz)を採用するもので、CPU性能でいくとエントリーモデルになる。そのため、重いアプリケーションの作業にはやや不向きなのだが、SSD採用モデルを選ぶことで、体感的に誤魔化せる部分が多い。とくにOS操作時やアプリケーションの起動といったところで効果的だ。ただし、ストレージ容量は240GBとなっているため、大量のデータを扱う場合は外付けHDDやクラウドへのデータ保存を検討する必要がある。ともあれ、予算を押さえたい人向けだ。
まずはこれから検討しよう! 「MB-F555SN1-SH2」
個人的ににオススメなのが、「MB-F555SN1-SH2」である。CPUはCore i5-7200U(2.5GHz)とミドルクラスのものとなっているが、ストレージにはM.2(256GB)と1TB HDDがあり、OSとアプリケーションは高速なM.2に、データはHDDにといった使い方が可能。体感速度は上位クラスと並ぶ。価格も3〜4年使用する前提であれば、安いほうに属する。またメモリーを8GB×2にするだけで、より快適な環境にできるのも魅力で、とにかく価格と性能のバランスがいい。
カスタムマイズ前提で考えるなら! 「MB-F575SN1-SH2」
予算多めで、カスタマイズして購入するときのベースにオススメのモデルが「MB-F575SN1-SH2」だ。CPUはCore i7-7500U(2.7GHz)で、ストレージはM.2(256GB)と1TB HDDのデュアル構成となっている。用途と環境に合わせて、ストレージを強化したり、メモリーを増設したりで予算に合わせて調整しやすい。またCPU性能ベースで決めていくときにも都合がいいため、なるべくパワーを確保したいと考えているのであれば、MB-F575SN1-SH2から選んでいくといい。データの保存先がすでにある場合は、SSDのみの「MB-F575SN1-S2」を基点にして選ぶといいだろう。
m-book Fシリーズ | |||
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機種名 | MB-F535BN1-S2 | MB-F555SN1-SH2 | MB-F575SN1-SH2 |
CPU | Core i3-7100U(2.4GHz) | Core i5-7200U(2.5GHz) | Core i7-7500U(2.7GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 620 | ||
メモリー | 8GBメモリー | ||
ストレージ | 240GB SSD | 256GB SSD(M.2接続)、1TB HDD | |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット) | ||
内蔵ドライブ | ー(BTOで追加可能) | ||
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 | ||
インターフェース | HDMI端子、アナログRGB端子、USB 2.0端子、USB 3.1 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子、ヘッドフォン端子、マイク入力端子、SDカードスロットなど | ||
サイズ/重量 | 約幅377×奥行き259×高さ24.2mm(折り畳み時)/約2.2kg | ||
OS | Windows 10 Home(64bit) | ||
価格(税別) | 7万9800円から | 9万4800円から | 10万4800円 |