傘が一般的に使われ出したのは古代ギリシャ時代で、開閉式の傘が作られたのは、13世紀のイタリアだそうです(諸説あります)。ちなみに日本では、552年に百済聖王(聖明王)の使者から渡来した記録があるとか。
ともかく、傘が生まれ、普及してから、長い時間が経ちました。そして人類は「折りたたみ傘」を発明しました。使わないときは折りたたんで携帯できる画期的なものです。
しかし画期的な折りたたみ傘にも弱点はあります。携行性を考えれば、どうしても小さくなる。よって、大きなバックパックを背負っていたり、傘のほかに荷物を持っていたりすると、濡れやすい。せっかく雨に濡れないように傘を持ち歩いているのに、これでは残念無念。
そんな悩みを、アイデアで解決しようとする折りたたみ傘が「Sharely(シェアリー)」(3780円)です。
最大の特徴は、軸を中心からずらした構造。持ち手の逆側が広くなるように設計されています。傘は基本的に片手で持ちますが、従来の傘は軸が中心にあるので、持ち手の方に傘が傾く。そのため、反対側がどうしても濡れやすくなってしまう欠点がありました。
そこでシェアリーは、傘の中央から、少し軸をずらしたわけです。これにより、右手で持とうが左手で持とうが、傘の中心が頭の上に来るようになっている。ちなみに親骨の長さは55cmと、一般的な折りたたみ傘サイズです。
広くなっている面を後ろにすることで、リュックを背負っている場合でも濡れにくくなる。傘の狭い面を自分、広い面を相手に向けて差すことで、2人でも傘に入りやすい。
少し変わった形状ですが、折りたたんでしまえば、従来の折りたたみ傘と同じサイズ(およそ直径7×長さ31.5cm)になります。なお、カラバリはブラックとアーモンドの2色です。
これから雨天の多い時期になります。手荷物を増やしたくなければ、折りたたみ傘がベターな選択。しかしそもそも、傘を差すのは濡れないようにするためです。だったら、濡れにくい工夫のある傘のほうがよいのは自明の理。従来の折りたたみ傘より濡れにくいSharely(シェアリー)は、まさに革命です。ぜひチェックしてください。