新しいMacBookが発表されました。ラインアップは15型がスペック違いの2種類、13型がスペック違いと「Touch Bar」の有無で計3種類。価格は13型が税抜きで14万8800円から、15型が税抜きで23万8800円からとなっています。
前モデルと比べて薄型化が図られたり(15型では1.55mmから1.49mmへとおよそ6mmの薄型化)、ディスプレーのコントラスト比が67%向上していたりと、随所がブラッシュアップされています。一方で、「従来のMacBook Proには搭載されていたが、今回廃止されたもの」もいくつかあります。主に購入を検討している方、チェックしてみてください。
消えたもの・その1「MagSafe」
新しいMacBook Proでは、充電やUSB端子、ThunderboltなどをUSB Type-C 3.1コネクターで兼ねる仕様となっています。2015年発売の12インチの「MacBook」と同様、マグネット式の充電アダプター「MagSafe」は廃止されました。
このMagSafe、万が一ケーブルに足が引っかかってしまっても、マグネットが外れるだけで本体や端子がダメージを受けないという優れた仕様で、MacBookの愛用者にはかなり人気があったので、ちょっと残念ですね。
消えたもの・その2「USB Type-A」
こちらもMagSafeの廃止理由と同様ですが、すべてUSB Type-C端子に置き換えられたので、従来型のUSb Type-A端子は廃止されました。なおUSB Type-C端子は、13インチのTouch Barなしモデルが2系統、それ以外のすべてのモデルが4系統搭載しています。なお、USB Type-A端子でないと接続できない周辺器機などを利用している方は、新しいMacBook Proで使う場合は、アダプターかケーブルを購入する必要があります。
消えたもの・その3「ファンクションキー」
こちらは消えたというより「置き換えられた」という方が正しいですね。ファンクションキーのあった部分にTouch Barが搭載されました。なお、13インチモデルのみ、Touch Barを搭載せず、従来のファンクショキーを搭載するモデルも用意されています。
消えたもの・その4「光るリンゴ」
長らくMacBookシリーズのトレードマークでもあった「光るリンゴ」が廃止され、12インチMacBookと同じステンレス製のロゴに置き換えられました。さびしいという意見もありそうですが、こっちの方がいい、という方もいそうですね?
消えたもの・その5「SDスロット」
SDスロットも廃止になりました。これからは、カードリーダーなどを併用して写真を取り込む必要があります。もっとも、最近ではSDを経由しなくても画像を転送する方法はいくらでもありますが、習慣的にSDをMacBook Proにさしていた方にはちょっと辛い変化かも。
残ったものもある
というわけで、新しいMacBook Proから消えたものたちでした。ただ、いずれも単純に消えたというよりは、新しい要素に置き換えられた意味合いが強いため、なくなって困る! ということはあまりないでしょう。考えられるのは、周辺機器関連で、どうしてもUSb Type-Aでないと接続できないようなものを接続する必要があるときくらいでしょうか(あとは、足を引っ掛ける機会が多い方も)。
新しい仕様に変わったものが多い中で、残ったものもあります。それはヘッドフォンやイヤフォンを接続する「3.5mmミニジャック」です。
皆さんもご存知の通り、iPhone 7からはこれが廃止されました。なので、MacBookからも消えてしまう可能性もあるかな? と考えていましたが、今のところMacBookからコレを廃止する必要性はなかったようです。
そうすると、ひとつ仮説として考察できるのが、iPhoneからイヤフォンジャックが廃止されたことには、ワイヤレス化を推し進めたいという意図はそれほどないかもしれない、ということです。MacBookからもイヤフォンジャックを廃止してしまっても、おかしくはないと思うのです。そもそもiPhoneとMacBookでは利用層や用途は異なりますが、MacBookもBluetooth経由でオーディオの出力ができるので、「イヤフォンはワイヤレスで」という意図がもしあるなら、今回なくなっていたとしても不自然ではありません。そうすると、iPhoneのイヤフォンジャック廃止は、防水性や基板のスペースの関係が大きいという事になるのでしょうか。