iOS 9では、第三者による不正アクセスを防止するため、セキュリティ機能がさらに強化された。たとえば、iPhoneやiPadで指紋認証システム「Touch ID」を有効にすると使えるパスコードはこれまで4桁だったが、デフォルトで6桁に増えている。組み合わせが1万通りから100万通りに増えたことで、パスコードが見破られる可能性は低下したと言える。
しかしこれまで4桁のパスコードに慣れていたユーザーにとっては、6桁の入力は正直煩わしさもある。特にこれからは寒さが厳しくなり、手袋をした指でタッチ操作をする機会が増えるシーズン。それに伴い、指紋認証よりもパスコードでロック解除するシチュエーションも増えるだろう。
もしiOS 8以前の4桁入力に戻したいときは、パスコードオプションから設定を変更できる。まず「設定」から「Touch IDとパスコード」を選び、今設定しているパスコードを入力したのち「完了」をタップ。次に「パスコードを変更」を選択し、古いパスコードを入力、「次へ」進む。
すると新しいパスコードを入力する画面になるので、「パスコードオプション」をタップ。「4桁の数字コード」に設定すると、パスコードの作成ルールが以前と同じ4桁に戻る。あとは好きな数字に変更すれば完了だ。
もし4桁の数字入力すら面倒だというときは、パスコードオプションで「カスタムの英数字コード」や「カスタムの数字コード」にすれば、1文字や2文字のパスコードも設定自体は可能だ。ただし、これでは安全性は大幅に下がってしまうのでオススメできない。
手袋をしていてTouch IDを使えないと、必然的にパスコードでロック解除する機会は増えていく。6桁が負担に感じるなら、4桁にするのは1つの手だが、誕生日(家族を含む)など予想しやすい並びを避けるべきだ。注意してほしい。