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どこが変わった!? Mac用最新OS「OS X El Capitan」を試す

2015年10月21日 11時00分更新

文● 山口優、編集●ハイサイ比嘉

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「ライブ変換」 - 日本語入力が賢くなった!

 El Capitanでは、日本語入力環境も大きく進化している。語彙が増えて言語エンジンが改良されただけでなく、新たに「ライブ変換」と呼ばれる機能が加わっているのが大きな特徴だ。

日本語入力メニューに加わった“ライブ変換”機能

 ライブ変換とは、かなを入力すると同時に漢字やカタカナに変換してくれる機能。従来だと単語や文節の区切りでいったんスペースキーを押さないと変換されなかったが、ライブ変換をオンにしているとスペースキーを押さなくても自動的に漢字やカタカナに変換してくれる。間違った変換候補が表示されても、気にせず入力していくと変換候補も自動的に文脈に合ったものに変わっていく。変換精度もなかなか高く、誤変換が思ったより少ないため、ちょっとした文章ならば従来方式に比べてかなり効率的に文章を入力することが可能だ。

文脈に合わせてスペースキーを押さなくても自動的に文字を変換してくれる

 ただし、誤変換はまったくないわけではないし、漢字をひらきたい場合などに勝手にとじてしまうこともある(たとえば、読みやすさを考慮して「まったく」とひらがなで書きたいのに、「全く」と漢字を使ってしまうなど)。そういったときは、矢印キーで該当箇所を指定して、スペースキーを押すことで再変換可能だが、慣れないうちはこれが意外に面倒くさい。表記ルールが決まっている文書やきっちり推敲しつつ仕上げたい文章などは、ある程度変換のクセを学習してくれるまではライブ変換をオフにしておいた方がストレスは少ないはず。

 とはいえ、メールを書いたり、会議や授業でメモをとったりするときなど、表記にそれほど神経を使わなくていいときは、いちいちスペースキーを押して変換しなくてもいいため非常に便利で快適だ。ライブ変換はメニューから簡単にオン/オフを切り替えできるので、シーンに合わせて使い分けるといいだろう。

言語エンジンも賢くなっており、「ふいんき」と誤入力してもちゃんと「雰囲気」と変換してくれる

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