やたらと“使える”アプリに進化した「メモ」
「メモ」が、より“使える”アプリになっており、個人的にはもっとも大きなアップデートという印象だ。
Microsoft Wordのように文字のボールド処理をしたり、画像や手書きメモを挿入できるほか、チェックボックス機能も用意され、複雑なメモから、一時的なToDoチェッカーとしても活用しやすくなった。
また今回のアップデートにより、iCloudを利用した同期対象は、iOS 9か10月1日配信予定の「OS X El Capitan」のみになったため、現状ではiOS 9間のみ同期可能だ。このため、「メモ」初回起動時にはアップグレードをするかの確認がある。
Siriさんもパワーアップ
人によっては活用しているであろうSiriさん。Spotlightの検索窓から呼び出すことも可能だし、これまでのようにホームボタン長押しからでも呼び出せる。機能としてみると、メールの読み上げから電話発信といったものから、メモにアラームと相変わらずだ。また、アプリの起動やSNSへの投稿、特定の設定をオン/オフできるほか、認識精度も向上したようなので、久しぶりにテストしてみるのもいいだろう。
パフォーマンスに影響はあるのか?
どの程度パフォーマンスが変化したのか、ゲーム周りを軽くテストしてみた。使用したアプリは3Dグラフィックがここ最近のリズムゲームとしてはヘビーな「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」だ。iPhone 6 Plus+iOS 8の際は、設定を「3D標準」「SEオン」にしていた場合、冒頭と後半の紙吹雪において描写がよくもたついていた。
iOS 9にアップデート後、「おねがい!シンデレラ」でチェックしてみたところ、冒頭部のもたつきは生じたものの、以降は曲終了までスムーズだった。ただ、難易度MASTERにしてみると、タップの取得ミスが生じることがあったので、アップデートによりグラフィック性能は向上しているものの、劇的なものではないと判断してよさそうだ。なおiPhone 6の場合は、解像度がiPhone 6 Plusよりも低いこともあり、何ら問題には遭遇せず。
問題らしい問題ナシ
気にせずアップデートしてもいい感じ
iOS 9に対応するアプリは、メジャーなものを中心にアップデートがすでに開始されており、これといってトラブルには直面していない。SNSやメールなど利用頻度が高いアプリは軒並み問題ナシなので、ゲームやコアなアプリの挙動が心配でもない限りは、アップデートしたほうがバッテリー持ち(この点はこれからテストなのだが)がよくなるなどのメリットが得られやすい。検索性も向上しているので、今まで以上にiPhoneを活用しやすいだろう。