リチャード・ファイヘンがつくったアプリは、わたしたちの世界を形づくっている不可視のテクノロジーをヴィジュアライズする(WIRED風に)。テクノロジー、すなわちWi-Fiの電波、基地局やGPS衛星の位置だ。
リチャード・ファイヘンはメディアアーティスト。アプリは『the architecture of radio』(無線の構造)という作品名で、ドイツのカールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(ZKM)に展示してある。
アプリはまず展示会場にあるWi-Fiルーターの位置をもとに、電波の発信状況をヴィジュアライズする。
その上にNASAのオープンデータを使って衛星の位置を割り出し、基地局の情報を集約しているOpenCellIDから最寄りの基地局を見つけ、データとして重ね合わせるしくみになっている。映像を見るとなかなかカッコいい。
ZKMの展示は来年4月まで。日本でも六本木・国立新美術館なんかに巡回してくれるとうれしいんだけどな。イノヴェイションの裏側、なんてタイトルつけたらよさそうじゃない?(WIRED風に)