“歩きスマホ”だけでなく、“スマホ仕事”も問題だと思う
6月2日、レッツノート RZ4の新モデルが発表された。昨年秋、そして今年1月のマイナーチェンジを経た3世代目の製品。ノートパソコンとしては驚異的なわずか約745gの軽量性、そして高性能と長時間のバッテリー寿命を提供するCore Mの搭載に加えて、店頭モデルでも、SIMカードを内蔵できる機種が投入され、常につながるモバイルとしての完成度が高まった。
その進化をモバイルのエキスパートはどう感じるのか? 月刊アスキーの編集長として、そして現在は角川アスキー総合研究所の顔として、20年を超える多忙な年月をモバイルとともに費やしてきた遠藤諭が斬る。
2015年あえてパソコンを使って働く意味は何かを考えてみたい。
遠藤諭からの提案
2015年の新トレンド:格安SIMサービスと組み合わせて、常時サクサクとつながるパソコンで、快適通信環境を整えよう!
距離と時間から解放してくれる、最強のツールを求めて
仕事がクラウド化してモバイルの形も変化してきています。ちょっとした連絡や調べものならスマートフォンで済んでしまうこともたびたび体験します。しかし、その人の仕事の内容にもよりますが効率ということを考えると、いまもPCが最強の道具であることは変わりません。それで思い出したのは会社に携帯電話を最初に持たされたときのことです。
ようやくショルダーフォンからポケットに入るようになった頃。「こんなの持ったらいつでも呼び出されてしまう」と拒否していたのですが、いざ持ってみると移動中に電話で話しているうちに会社に戻らなくてよくなる。それでできた空き時間に書店や行きたいと思っていたお店に寄れるようになった。
実は、携帯電話(モバイル)というのは“距離”と“時間”から解放してくれるものだったのです。