最大16トラックでの歌声制作や、1アプリ内での複数の音声の使用が可能
iPhoneでPC並の歌声制作が可能な「Mobile VOCALOID Editor」
2015年04月03日 14時14分更新
ヤマハは4月3日、iPhone/iPadでパソコン版の「VOCALOID Editor」とほぼ同等の環境で歌声制作が可能というアプリ「Mobile VOCALOID Editor」をリリースした。App Storeから購入可能で、価格は4800円。
Mobile VOCALOID Editorは、最大16トラックでの歌声制作や、1アプリ内での複数の音声の使用、トラックやパートごとの歌声の切り替えなどができる。パソコン上にある音楽データを、iTunesを通じてオーディオトラックとして取り込める。iPhone/iPadの内蔵マイクを使用したオーディオトラックの直接録音にも対応。MIDI機器からのVOCALOIDトラックの入力やシンセサイザーやギターなどからのオーディオトラックの直接録音なども可能だ。
また、歌声ライブラリとしてスタンダードな女性声「VY1_Lite」も同梱しているので、ダウンロードしてすぐに歌声制作が開始できる。歌声は、アプリ内のストアから「歌声ライブラリ」をダウンロードすることで追加可能。各歌声ライブラリには、人気のVOCALOID楽曲を手掛けるクリエイターが制作したデモ曲の制作データも同梱されている。
本アプリで制作した楽曲データは、WAV/AACコーデックでの書き出しが可能で、ほかの音楽アプリやVOCALOIDなどパソコン用の音楽ソフトウェアでも活用できる。ほかのiPhoneやiPad用の音楽アプリとコピーペースト感覚でオーディオデータがやり取りできる「AudioCopy」「AudioPaste」機能も対応している。「ボカロネット」を利用すれば、パソコン版の「VOCALOID4 Editor」などとクラウド経由で、制作したVOCALOID形式のデータファイル(vsqxファイル)を共有できる。