『GOOD』
- 新コンセプト商品となって育っていく可能性が大。
- MPEG-4カメラやMP3プレーヤとして利用可能で、通勤・通学などのお供に最適。
- MPEG-4撮影の際に、15fpsしか出ないのはやや寂しい。
- せめてHalfVGAで30fpsくらいの撮影が可能になってほしい。
最近売れ筋の携帯デジタルデバイスには3つの潮流がある。それは“デジカメ”“シリコンオーディオ”、そして“ICレコーダ”である。今回紹介する「D-snap SV-AV30」は、それら3つの機能を1つの筐体に収め、さらにMPEG-4録画機能を搭載した多機能デバイスだ。記録メディアをコンセプトの中心に据え、それにどのような機能を搭載できるのかと考えたユニークな製品だ。
外観は女性化粧品のコンパクトのようだ。搭載されている撮像素子は35万画素(有効31万画素)のCMOSで、静止画撮影ではVGA(640×480ドット)サイズを、動画は最大320×240ドット(15fps)のMPEG-4ムービーを撮影できる。撮像素子がCMOSのため、他社のCCD搭載デジカメなどに比べてお世辞にも発色はいいとは言えない。しかし、動画も静止画も気軽にメモとして利用するには十分だ。
オーディオ再生機能は、MP3とMPEG-2-AACに対応している。ただし、利用するには同社のレコーディングソフト「SD-Jukebox Ver.3.0」(価格7000円)で、ファイルに落とす必要がある。
またICレコーダとして利用する場合、本体内蔵のモノラルマイクを利用するため、音質はあまりよくない。あくまでもオマケの機能と考えたほうがいいだろう。
AV30はパナセンスで試験販売した「AV10」の量販版である。AV10で出てきたユーザーの意見を取り入れ、付属のクレードル経由で番組録画機能を搭載するなど、意欲的な製品となっている。実売価格は4万円前後と少々高く感じるかもしれないが、新たなジャンルの製品として高く評価できる。今後の製品にも期待大だ。
D-snap SV-AV30の主なスペック | ||
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製品名 | D-snap SV-AV30 | |
撮像素子 | 1/4型35万画素CMOS(有効31万画素) | |
記録メディア | SDメモリカード | |
画像形式 | JPEG | |
映像形式 | MPEG-4 | |
音楽形式 | MPEG-2-ACC、MP3 | |
音声入出力 | モノラル(内蔵マイク)、AVミニジャック(ヘッドフォン) | |
バッテリ持続時間 | 約90分(MPEG-4記録)/約1200枚(静止画記録) | |
サイズ | 61.7(W)×74.6(D)×25.9(H)mm | |
重量 | 95g |