FIXERは、三重県伊賀市と共同開発した情報公開請求業務向けの「黒塗りアプリ(情報公開文書マスキング支援アプリ)」を、オンプレミス型生成AI「Sovereign GaiXer(ソブリン ガイザー)」の標準機能として9月25日から提供開始した。追加費用は不要で、無料トライアル環境でも同日から利用可能だ。自治体の機密性が高い文書を外部に送信せず、組織内の筐体内で黒塗り候補をAIが提示し、最終判断を職員が担う仕組みとなる。
黒塗りアプリは、行政文書を読み込むと氏名、住所、電話番号などの個人情報や、法人の権利利益、政策形成過程に関わる情報を候補として一覧表示する。AIはあくまで候補の抽出にとどまり、条例や運用基準に基づく確認は人が行う「Human in the Loop」の設計だ。PDFに黒い図形を重ねるだけではなく、文書処理を閉域で完結させるため、情報漏えいリスクに配慮した運用を重視する。
FIXERは2023年4月に伊賀市とAI行政サービスの実証事業に関する連携協定を締結し、2024年10月からGaiXerを本格導入してきた。市職員約1,000人弱が議事録作成や要約などで活用しており、現場の声を起点に今回のアプリを約1か月で構築したという。無料トライアルはブラウザからログインして試せる形で、申し込みは約3分、最短2営業日で案内される。製品名はSovereign GaiXer、価格は標準機能として追加費用なし、購入方法はFIXERへの導入相談または無料トライアル申込ページからの手続きとなる。
同社は今後、自治体現場で生まれた業務アプリをSovereign GaiXerの標準機能として広げる方針だという。黒塗り作業のように慎重さが求められる業務でも、閉域環境の生成AIと職員の判断を組み合わせることで、行政DXの加速につなげる考えだ。
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