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新しいビンテージを目指す──microKORG XL開発者に聞く

2009年01月14日 10時00分更新

文● 四本淑三、聞き手●Denkitribe、Baker

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microKORG XLを囲む、コルグの開発者。左が企画担当の坂巻匡彦氏、右が音色担当の金森与明氏

 KAOSSIRATOR、KORG DS-10と続いて、コルグの勢いを感じさせる話題作になりそうなのが「microKORG XL」だ。本格的なシンセサイザー/ボコーダーでありながら、実売で5万円を切る価格は魅力的。机の上に置いて無理なく使えるサイズで、電池駆動も可能。たった2kgと軽い本体は、女の子でも気軽に持ち運んで使えるだろう。

ミニ鍵盤にボコーダーという点では現行機種のmicroKORGと同様だが、デザインの雰囲気はかなり異なる。鍵盤のタッチにもこだわった

 グースネックマイク付きのミニ鍵盤というパッケージは、現行機種の「microKORG」から引き継いだもの。ただ従来機種と比べた魅力は、抜群のキータッチと出音のキャラクターの違いだ。定番のエレピ、太いベース、ロボットボイスの得意なボコーダーなど、最新のエレクトロ系サウンドはこれ1台でまかなえる。特にキータッチの良さは今までのミニ鍵盤にないものだ。

 今回はこのmicroKORG XLの開発スタッフである、企画担当の坂巻匡彦氏、音色担当の金森与明氏にインタビュー。コルグユーザー代表として、すでに実機を購入して使っているDenkitribe氏(YouTubeの動画)、すっかり買うつもりでいるBaker氏という、動画サイトで有名なお二方も招いてお話を伺った。



皆にシンセの面白さをアピールしたい


── まず現行機種のmicroKORGについて教えてください。

企画を担当した坂巻氏。以前掲載したKAOSSILATORのインタビュー記事にも登場してもらったので、ご記憶の読者もいるはず

坂巻 シンセの面白さをもっと多くの人たちにアピールしていこう。それがmicroKORGの狙いでした。自由に音が作れるシンセはPCMにない強さがある。それをどうしたら皆に使ってもらえるのかと。

金森 新しいユーザーをつかみたいという思いがありました。シンセを気軽にちょこっとだけ使いたい人、例えばギタリストとか、キーボーディスト以外の人たちにも使ってほしかった。

坂巻 そこでコンパクトで、電池駆動、ボコーダー付きという仕様ができた。ミニ鍵盤をあえて採用することで、取っつきやすさを意識しました。

金森 ミニ鍵盤なのでたとえ上手く弾けなくてもカッコ悪くないんですよ。そして、今まで手が届かなかった人たちにも気軽に使っていただける価格にしました。

── それは結果的に大成功したわけですよね。

坂巻 発売から6年経っていますが、microKORGはセールスが安定しているんです。だからリプレイスしなくても、似たコンセプトの製品でいけるはずだと。それが今度のmicroKORG XLですね。

── 現行機種とは見た目や音のテイストはかなり違っていますよね。

音色担当の金森氏。DS-10にも関わっており、すでに読者にはおなじみだろう

金森 最初の大きなコンセプトに「新しいビンテージ」というキーワードがあったんですね。

坂巻 microKORGは、古いアナログシンセサイザーを想起させる、いい感じのビンテージデザインだと思うんです。その兄弟機を考えるにあたって、違う種類のビンテージを作ってみようと。

── でも音のキャラクターは新しいですよね。微妙にひずみの入った感じや、音圧感の高さなんか。

金森 トレンド的な音色は意識していますね。サウンドエンジンは前とは別物なので、その違いもあります。microKORGは「MS2000」という機種をベースにしていましたが、microKORG XLのベースは「RADIAS」「R3」という機種なんです。

── ボコーダーのレスポンスもいいですね。音色設定のバリエーションも豊富だし。

金森 microKORGはキャリア(ボコーダーの音源)にオシレーターを1個しか使えなかったんですが、microKORG XLはシンセ全体をそのまま音源として使えることと、エフェクトの種類も増えましたので、音色バリエーションの幅が広がりました。

坂巻 その代わりボコーダーを入れると、同時発音数が8音から4音に減ってしまうんですが、それでも十分に楽しめると思いますよ。

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