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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第24回

サイト更新で死にかけた「かーずSP」

2008年05月12日 08時00分更新

文● 古田雄介

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ThinkPad X60
かーず氏とともに死線をくぐってきた愛機「ThinkPad X60」。天板には某声優のサインが入っていた

 2008年4月、米国のプロブロガー数人が過労で亡くなったことをニューヨークタイムズが報じた(関連リンク)。ネットの世界でニュースブログがメディアとして認められた裏には、過度の労働を自らに強いるブロガーたちの姿が見え隠れする。世界有数のブログ人口を抱える日本でも、このニュースは他人事ではないはずだ。

 さて、日本のネット社会、特にオタク系ニュースサイトには「KKG」と呼ばれる御三家がいる。頭文字から順に、「カトゆー家断絶」「かーずSP」「ゴルゴ31」だ。毎日膨大な量のニュースを紹介しており、前回取り上げた「僕の見た秩序。」も、KKGで記事を紹介されたことをきっかけにブレイクしたという(関連記事)。

 顔の見えるインターネットでは、これから2回にわたってKKGのうち2人の管理人に取材し、その情報収集のテクと更新の苦労について語ってらう。一番手は、管理人、製麺業、ライターの3足のわらじを履く、「かーずSP」のかーず氏だ。

かーずSP

かーずSP

 アニメやゲームなどの萌え系とフラッシュ作品の紹介に強い古株のニュースサイト。ピーク時には毎日2万5000アクセスを稼いでおり、現在も1日1万5000アクセスをキープしている。




寝る間を惜しんで、更新、製麺、執筆



── ほぼ毎日、膨大な情報をアップしているうえ、普段の仕事もこなすとなると、結構キツくないですか?

かーず 睡眠時間の問題がありましたね。今は寝るのが短時間でも多少は大丈夫になりましたけど、サイトを始めるまで7、8時間寝ていた人間が、4、5時間に減らしたときには、さすがに体調を壊して……。もともとあまり体が強い方じゃないので、倒れたりとか大変だったんですよ。

 本格的にニュースサイトを始めた1、2年の頃は、何というか、気持ち的に「とにかく辛い」という時期もありました。それを乗り越えたら空気みたいになりましたね。まあ、辛い部分もありましたけど、それでもサイト更新が面白かったので続けられましたね。

かーず氏 かーず氏。「かーずSP」を始めたのは、2001年4月。「最初の就職先を体壊して辞めてフリーターになったあと、今の製麺業の会社に勤め始めたんです。その頃にサイトも立ち上げました。サイトは麺とともに生まれましたね」という

── 1日のサイクルを教えてください。

かーず 朝5時に起きて7時前までにサイトを更新しています。その後、製麺工場に行って、戻ってからはライター作業。寝る前に1回ゲームを楽しむというサイクルですね。昔はライター作業の時間もサイト更新に当てていました。日曜日は製麺が休みだから寝だめできるんですけど、最近はライターの仕事で声優さんのイベント取材やインタビューが入って、それも不定期です。


── 本業が忙しくなると、ライター仕事も外せないでしょうし、まさに「寝る間も惜しんで」という感じになりますね。

かーず 確かに最近は冷やし中華が始まったので、忙しくなって大変ですね。製麺業がいちばん忙しい時期は、ラーメンがよく出る「冬」なんですが、5月からお盆までは冷やし中華が出るので、ここでもひと山あります。ウチはギョーザやシューマイ、ワンタンの皮も作っていますが、ワンタンの皮は薄くて作るのが大変なんです。豆知識です(笑)。


── ギョーザの皮というと、今年2月の「毒ギョーザ問題」で大打撃を受けたんじゃないですか?

かーず ギョーザのイメージが悪くなって暇になるなあと思ったんですが、逆でしたね。国内品の需要が高くなって、発注が3、4倍になったんです。でもブームは短期間だと分かっているから、人も雇えず、今いる従業員だけで残業してやりました。僕が編集長を務めた「現代視覚文化研究2」付録の「まじカル! 2008SP」の校了が1月末に終わったばかりだったので、まだよかったです。時期が被っていたら、超絶に忙しかったですね。

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