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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第90回

電子書籍を紙で売る! 「コトリコ」挑戦への道

2011年04月01日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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 2011年2月、1冊の電子書籍が話題を集めた。タイトルは「348人の女工さんに話を聞いてみました」。大正時代の警察が工場の従業員に労働環境を聞き取りしたレポートから女工の回答を集めて編集した本で、作者はブログ「コトリコ」を運営するコトリコ氏だ。

 注目はその販促方法。販売するのは、電子書籍がダウンロードできるURLをプリントした「段ボール」だ。電子書籍マーケットではなく、低コストで参加できるAmazonの委託販売サービスを利用している。480円の値が付けられた段ボールには、販売予定の3月22日までに1000件近くの予約が集まったということだ。

※ 取材は東日本大震災発生以前に行なった。震災の影響を受け、販売時期は4月に延長されている(筆者註)

 コトリコ氏は、この取り組みの目的に「個人が電子書籍販売で利益を得る」ことを掲げていたが、本来の目的は別のところにあるらしい。顔の見えるインターネット 第90回は、コトリコ氏の人生を掘り下げながら、その真意を探っていきたい。

コトリコ

 2006年スタートのはてなブログ。同氏が日々感じたことや体験したことを綴る、日記的な側面が強いブログだが、論理的な思考実験を重ねた内容がじわじわと支持を集め、はてなブックマークを多数集める人気ブロガーとなった。

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