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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第25回

恐るべき編集眼を持つ「ゴルゴ31」

2008年05月26日 11時00分更新

文● 古田雄介

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 前回のかーず氏に続き、今回お話をうかがったのは「KKG」の「G」である「ゴルゴ31」のGOLGO31氏だ。

 ゴルゴ31は、マンガなどの分野において絶大な影響力を持つが、本格的に動き出したのは2004年3月から。「KKG」の「KK」にあたる「カトゆー家断絶」「かーずSP」のふたつは、ニュースサイトの全盛期である2001年にある程度の知名度を得ていたが、ゴルゴ31はそのピークが少し過ぎた頃にようやく産声を上げた。

 草分け的な存在が圧倒的なアドバンテージを持つネット界において、遅れてやってきたゴルゴ31はどのように名を上げていったのか。その理由の一端は、GOLGO31氏の「僕は思い切りアクセス数を気にします。せっかくやるんだから読者を増やしたい」という発言から読み取れる。顔の見えるインターネット 第25回は、そんなGOLGO31氏の「サイトの育て方」を探っていこう。

ゴルゴ31

ゴルゴ31

 2002年11月にマンガ批評サイトとして始まり、2004年3月頃からニュースサイトとして本格的に動き出した。現在は1日のページアクセスは5万、ユニークユーザーは3万人にまで膨れあがっている。



黎明期:ニュースサイトを知らないマンガ青年


── ゴルゴ31を始めた2002年頃は、どんなサイトを目指していたんですか?

GOLGO31 マンガ批評ですね。サイトを始めたのは大学を卒業する半年くらい前だったんです。同期にネットで有名な方がいて、その方から「お前はサイト運営に向いている」というようなことを言われたので、軽い気持ちで始めたんですよ。普通にマンガ好きだったので、「じゃあマンガ批評をやろうか」と。とにかく僕が好きな漫画を批評して公開していこうと、そんな単純なコンセプトでした。

GOLGO31
GOLGO31氏。「KKG」と呼ばれることについて、「カトゆーさんもかーずさんも、2001年からやっている大先輩。後発なのに一緒にされているのは、すごく不思議です」と語っていた

── その頃に書かれたレビューが今も読めますね。すごく熱意を感じる文章で、作品に対して真摯に向き合っている印象を受けました。なかには「このマンガをネタにするのは許せん!」みたいな気持ちも出ていたりして。

GOLGO31 そうですね。あの頃は自分も結構固かったというか、「マンガはちゃんと読むべきところを読んで欲しい」という思いが強かったんですよ。

 当時は「テニスの王子様」をバカにしていましたしね。真面目に「こんなのマンガじゃない!」って。何かヘンに格好つけたかったんですよ。「俺、こういう格好いいマンガばかり読んでるんだぜ」みたいな(笑)

 でも、今は色々な視点で作品を楽しめるようになりました。マンガをネタにすることについても、「ああ、こういう楽しみ方もあるんだな」と考えられるようになったんです。ネタ系にしても、作品をバカにしているわけじゃなくて、好きだからこそ、ああやって楽しんでいるわけですよね。


── 考え方が柔軟になったのは、年を重ねた結果ですか?

GOLGO31 それもあると思いますが、やはりニュースサイトとの出会いが大きかったですね。

 僕のサイトが累計1万ヒットを迎えたとき、ちょっとはっちゃけようと思って、当時ネットで流行っていたある事に乗っかってみたんです。そのブームの第一人者の方がニュースサイトを運営していて、そこで初めてニュースサイトの存在を知りました。

 こういう世界があるんだな、と感動しましたね。当時のニュースサイトは、ネット上で色々な情報を広めていく大きな役割を担っていて、その力もすごかったんです。僕も情報を広げていきたいと思って、そこから少しずつ考え方が変わっていきました。2004年3月頃だったと思います。

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