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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 最終回

アンサイクロペディア“中の人”が語る、ユーモアの難しさ

2011年11月02日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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 人物や出来事について調べるとき、その周囲で語られる皮肉やユーモアが、辞典に載っていない真実の側面を教えてくれるときもある。ネットのメジャーな情報源としてウィキペディアの知名度が十分に広がっているいま、そのパロディサイトとして作られた「アンサイクロペディア」もたびたび脚光を浴びるようになってきた。

 日本語版でも「栄村大震災」や「竹槍」のように、ジョークを織り交ぜながらも情報密度の高い記事から、「盥回し(たらいまわし)」や「ニヒリズム」のような別角度のネタ記事まで、“秀逸な”話題作は少なくない。

 アンサイクロペディアは、ウィキペディアと同じように匿名を含む不特定多数のユーザーが参加できる集合知サイトのひとつだ。ネットを通して誰でも記事が執筆編集できるWikiシステムを使っており、多くの人が思い思いに記事を作り上げることで、総体として巨大なコンテンツが作り上げられていく。そして、ユーザー間のトラブル解決や執筆編集の枠組み作りを含むサイト全体のメンテナンスも、有志がボランティアで行なっている。アンサイクロペディア日本語版の「管理者」は、2011年10月末時点で13人。そのうち、管理者の登録権限を持ち、システムオペレーター(シスオペ)の役割も担っているMuttley氏に話を伺った。

 Muttley氏は2006年12月から参加している古参の管理者で、アンサイクロペディア以外でも、「バカ日本地図」で知られる借力のWiki版「ChakuWiki」で管理者とシスオペを担当するなど、複数のWikiサイトで管理を続けている。自らが作ったサイトではなく、報酬も義務もない――それでも巨大サイトの管理を続けるのはなぜか。顔の見えるインターネット 最終回は、集合知サイトの管理者のひとりとして、賛否両論に晒されながら積極的に活動を続けるコアなネットユーザーとして、Muttley氏の意欲の根源を探った。

アンサイクロペディア日本語版

 2005年3月頃に本格的に始動したWikiサイト。2011年10月末時点で1万6000本超の記事があり、ポルトガル語版と英語版に次いで世界3位の規模を誇る。百科事典であることをコンセプトに記事を作るウィキペディアとは異なり、フィクションを含む風刺を効かせた記事を信条としている。「バカにならず、バカバカしくやる」ことがモットーといえる。

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