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古田雄介の“顔の見えるインターネット” ― 第96回

「会社の宣伝になってない」と言われたら、「その通り」

NTT研究者が“錯覚”サイトにかける純粋な感情

2011年06月22日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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中心に向かって渦巻きが描かれているように見えるが、実はすべて円。イリュージョンフォーラムには、こうした錯視や錯聴を使った作品がずらりと並んでいる

 企業や団体が運営するサイトのなかには、担当者個人の意図や個性を色濃く反映した個人サイトの色を帯びたものがある。錯覚紹介サイト「イリュージョンフォーラム」もそのひとつだ。

 イリュージョンフォーラムは、NTT コミュニケーション科学基礎研究所が運営するサイトながら、心理物理学と認知神経科学を専門とする同研究所所属の柏野牧夫氏と、元所属の研究者を中心に更新されてきた。1999年9月のサイト開設から約12年間。柏野氏によると研究所からの要望や意見は一切なく、「勝手に更新している」状態が続いている。それゆえセールス色がなく、純粋に知的好奇心をそそるサイトに仕上がっている。

 当然ながら、柏野氏やその他のメンバーには本来の仕事があり、サイトは本職の合間を縫って更新される。そのため更新ペースには波があるが、異動や転職などによるメンバーチェンジを経てもなお、長い間、完成度の高いサイトを維持してきた事実がある。この足跡を作ったエネルギーは何なのか。趣味? 副業? 名誉?

 顔の見えるインターネット 第96回は、「イリュージョンフォーラム」を支える柏野氏の意欲とその根源を探っていきたい。

イリュージョンフォーラム

 130種類以上の錯視と錯聴の例を公開している錯覚紹介サイト。初代は内藤誠一郎氏が錯視、柏野氏が錯聴の解説を担当していた。2009年3月の大幅リニューアルの際は、錯視担当が竹内龍人氏(現・日本女子大学教授)に変わり、デザイン担当の松下夏子氏も参加。その後、東工大生の益富恵子氏も加わり、現在メンバーは合計4人となっている。

(次ページに続く)

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