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開発者が語りつくした! 「KORG M01」が出来るまで【前編】

2010年10月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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テンションの低いスタートアップ

―― その間、コルグ側で「だったら岡宮さんと佐野さん抜きで単独でやってやろう」みたいな話にはならなかったんですか?

井上 ニンテンドーDSのタイトルとして全部ということですか? それは思わなかったですね。

佐野 僕の印象としてはですね、コルグさんにM1の話を持っていったときに、井上さんがかなりやる気ない感じだったのは覚えてますよ。プログラマー目線から言うと、DS-10の時はチャレンジャブルな感じだったけど、「別にできますけどー」みたいな。

井上 いや、それはプログラマー目線ではなくてですね。「えーっ、GM音源的なものですかー? スーパーマーケットですかー?」みたいな。でも、やる前は……。

KORG M01を自社開発するという考えはなかったという

※ スーパーマーケットの店内でBGMとしてかかっている、インストのカバー曲は、多くがGM音源で制作されている。

佐野 ひょひょいのひょいと!

井上 できると思っていたんですけど、間違ってました。プログラム的にはやってみたらきつかった……。

佐野 ともかく両方の理由で「いいねいいね!」っていう感じじゃなかったんですね。だからDS-10の時とは、そういう意味では違うんです。

―― このテンションでゴーサインを出したのはどういう理由ですか。

佐藤 僕はやるのが当然だと思っていたんですよ。岡宮さんと佐野さんと一緒に仕事するの楽しいですし。

井上 確かに最初はローテンションだったんですけど、実際の音が出てきてからは、もう全然。後でそういう話になると思いますけど、コンセプトが明快になると、僕も俄然やる気になりましたね。

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