3人の骨組みは崩さず、メンバーを増やしていきたい
―― 今年から、記事投稿を呼びかけるようになっていますが、これも大きな器を活かす取り組みですか?
らば そうともいえますね。でも、滅多に来ないんですよ。結構採用率高いのに……。
こうし まだ6月に始めたばかりですからね。ここ2ヵ月の平均でみると、URLを貼り付けただけのネタ投稿も含めて週に数本ペースです。そこから採用したのは4~5本くらいですかね。内容が面白ければ採用するので、是非もっと投稿してもらえればと思っています。
ただ、やってみて気づいたのは、「投稿した記事に自分のサイトへのリンクを出さないでくれ」という方が意外と多いことです。僕らはその人のブログのリンクを貼ることで、投稿するメリットがお互いに高まるかなと思っていたんですけど、「らばQから新しい読者が流れてきて、自分のサイトが荒らされても困る」という方もいました。それでも投稿してもらえるんだから、すごくありがたいんですけど、ちょっと予想外の反応でしたね。
―― 記事投稿が増えた先には、どんな将来像があるのでしょう?
こうし らばQの非常勤的なライターになってもらえれば嬉しいというのはありますね。もちろん、面白ければ1回の記事投稿でも大歓迎ですけどね。
ぜろんぱ これからブログの規模を少し大きくするなら、ライターさんを増やす手があると思うんですよ。らばQ専属というわけでなく、たまに書いてもらう非常勤的な書き手ですかね。
こうし ただ、今の3人が骨組みというのは変えたくないんですよね。意志決定のメンバーがあまりに増えると意志の疎通が困難になっていくと思われるので、核の部分は変えずにいきたいです。チームブログのメンバーとして3人というのはちょうどいいくらいなのかもしれません。
―― 当面はどんな書き手が増えることを期待しているんでしょう。
こうし 強いて言えば、コラムニストですね。かつての菅野のような。
らば ライターはあまり自分の考えを含めず、情報を伝えるのがメインじゃないですか。コラムニストは自分なりの論説を絡めて記事にすると思うんです。そういうタイプの書き手が今のらばQにいないんですよ。
こうし そういうコラムニストが“第四のらばQ”として参加してもらえば、記事にさらに広がりが出るかなと期待しているところはあります。そうなったら、また署名を復活させるかもしれませんね。
―― ちなみに、運営母体を強化するという点で、会社にする可能性はありますか?
こうし 今は考えていませんね。確かに、企業として編集部を組んでサイトを運営しているところもありますけど、僕らの方向とは違うかなと思っています。実は前に「僕を雇ってくれませんか?」という人がいたんですよ。でも、会社組織ではなく、僕らの給料も足りないくらいでやっている状態なので、正直に話したら「やっぱり。そうかとも思っていました」と返事が来て、それ以来、音信不通になっちゃいました(笑)。
ぜろんぱ 会社化したほうが広告をいただくうえでも有利なのは感じているんですけど、あくまで個人運営のカタチで続けていたいと思っているんです。
筆者紹介──古田雄介
元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニア&毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。現在、ASCII.jpの姉妹サイト「wakuteka.jp」にて、当連載50回記念特集「もっと顔の見えるインターネット」を更新中です。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。
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