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Excel達人の新定番テク60 知らないあなたは損してる! 第1回

驚きのExcel 超早技ベスト15 これは便利!

2008年11月17日 08時00分更新

文● 構成● 尾崎 裕子、アスキードットPC編集部

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技12――印刷の早技
総ページ数をパッと知る

 シートを印刷したときの総ページ数は、通常プレビュー画面に切り替えないと確認できません。

 しかし、簡単なマクロを設定すれば、印刷総ページ数をシート上に表示できます。これは「Excel 4.0」マクロと呼ばれるもので、「名前」に定義して使います。

 なお、この機能はExcelのセキュリティ設定が「中」になっていないと使えません。

印刷総ページ数を取得するマクロを定義

メニューバーから[挿入]→[名前]→[定義]を選び、名前の欄に[総ページ数]と入力。これがマクロ名になる。参照範囲の欄に「=GET.DOCUMENT(50)」と印刷時の総ページ数を調べる式を入力。[OK]をクリックする

=を付けてマクロ名を入力する

ページ数を表示したいセルに、=(イコール)つきでマクロ名を入力。なお、表を編集したあとの最新のページ数を表示させるには、マクロ名を再度入力するか、セルをダブルクリックして[Enter]キーを押す。自動更新はされないので注意


技13――選択の早技
非表示の列を除いて表をコピーする

 表の中で見せたくない行や列を非表示にしていても、コピー、貼り付けをするとその列や行も一緒に貼り付けられ、表示されてしまいます。

 非表示の列や行を除いて表を貼り付けたいときは、コピーするときの表の選択に技が必要です。

 「選択オプション」の機能で、見えているセルだけを選択します。

C列を非表示に

この表は、C列の「住所」データをD列の「住所1」と、E列の「住所2」に分けて表示している。C列は見せる必要がないので、C列の列番号を右クリックし、[表示しない]を選択して非表示にする

F5キーで選択オプションを表示して可視セルをチェック

見えているセルだけを選択するには、表全体を選択し、メニューバーから[編集]→[ジャンプ]を選択(または[F5]キー)。[セル選択]ボタンを押して画面のダイアログボックスを出し、[可視セル]を選んで[OK]

見えているセルだけが選択・コピーされた

見えているセルだけが表示される。非表示になっている列の部分は、選択されていることを表わす水色の領域が切れている。[コピー]ボタンでコピーし、貼り付け先のセルを選択して、[貼り付け]ボタンをクリックする


技14――選択の早技
式は残して数字だけ削除

 数式が設定されている表の、文字や数式は残したまま、入力した数値データだけを消したいときがあります。

 そのときは、あらかじめ数値の入ったセルだけを自動選択すれば、誤って文字や数式を消すこともなく、数値だけを一気に削除できます。

 このようにすれば、同じ表を、数値を書き換えて何度も繰り返し使うことができます。

ジャンプ画面で定数、数式の数値のみチェック

表の中のセルを選択し、[F5]キーで「ジャンプ」画面を表示。[セル選択]ボタンをクリックして、[定数]を選び、[数値]にだけチェックを付けて、ほかは外し、[OK]

数値のセルだけが選択される

数値データが入力されたセルだけが選択される。日付や時刻も選択される。文字や数式が入力されたセルは選択されない

Deleteキーで数値だけが消せる

[Delete]キーでデータを削除する。式が入力されている場所は、参照するデータが消されたため「0」の表示になる。場合によってはエラーの表示になることもある


技15――印刷の早技
エラー表示を空白にして印刷する

 0(空白セル)で値を割ると表示される「#DIV/0」エラーなど、数式に間違いはないのに表示されるエラーがある。

 これを印刷したくない場合には、メニューから[ファイル]→[ページ設定]を選び、[シート]タブの[セルのエラー]を[<空白>]にすればいい(Excel 2002以降)。


 次回は「ファイル&シート操作の早技」を掲載予定です。


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http://www.asciidotpc.jp/

本記事は「アスキードットPC 2006年3月号」の特集記事を元に、編集・再構成したものです。



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