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激化する次世代燃料ウォーズを制するのは!? 第2回

水素とロータリーエンジンの基礎知識

2008年04月28日 00時00分更新

文● 真鍋裕行

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水素とロータリーエンジン

 原油卸価格の高騰や定率減税の一時凍結など、最近、話題にあがることが多いガソリンを始めとする自動車燃料。天然資源である原油は、あと数十年で枯渇してしまうことは各メディアでも言われていますが、そうなると原油を精製して作られるガソリンももちろん無くなってしまいます。

コスモスポーツ

世界初の2ローターエンジンを搭載した「コスモスポーツ」。「帰ってきたウルトラマン」で地球防衛隊のクルマとして使われたことでも有名。登場は1967年。以後40年にわたりロータリーエンジンを開発、発売している世界唯一の自動車メーカー「マツダ」

 現在、世間ではCO2の排出削減をはじめ、エコへの取り組みが叫ばれています。そのため、自動車メーカーでは次世代燃料として何を利用するか模索中で、クリーンなエンジンの開発も盛んに行なわれています。

 そんな中、次世代燃料として多いなる可能性を秘めていて、再生できるエネルギーとして高いメリットがある「水素」がここ数年注目を集めています。一部の自動車メーカーでは、EV(電気自動車)や燃料電池を主に開発を行なっていますが、燃料電池を使用するにしても、水素の利用は重要なキーポイントとして考えられています。

787B

4ローターエンジンを搭載した787B(水素ロータリーエンジンのベースであるRENESISは2ローター)。1991年、伝統のルマン24時間レースで総合優勝し、世間に蔓延する「ロータリー=燃費が悪い」というイメージを覆した。日本のメーカーで総合優勝を果たしたのは、現在このマシンのみ

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