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激化する次世代燃料ウォーズを制するのは!? 第3回

水ロタ車試乗 ハイドロジェンRX-8試乗インプレッション

2008年05月10日 12時00分更新

文● 真鍋裕行

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 第1回目関連記事)は、ロータリーエンジンの基礎知識や内部構造、水素燃料とのマッチングの良さなどを紹介しました。今回は、水素ロータリーエンジンを搭載した車両の試乗レポートをお伝えしましょう。

今回試乗させてもらったRX-8はAT車。水素ロータリーエンジンを搭載しているという以外は、市販車のRX-8とまったく同じです。このように市販車のラインを流用して生産できることも水素ロータリーエンジンの大きなメリットと言えるでしょう

 試乗した車両は、国内外の各自治体にテスト用として納入されている「RX-8ハイドロジェンRE」。試乗コースは、車両を管理しているマツダR&Dの周辺で、一般道のみの走行です。

リアのトランクルームには写真左のように、巨大な水素タンクが鎮座しています。このため荷物があまり詰めないという欠点もあり、タンクの小型化は改善点のひとつです。またエンジンルームは市販のRX-8と見分けがつかないくらい同じですが、実は水素漏れを検知するセンサーが取り付けられています。写真右に映っている白いボックスが水素センサーです

 現在、この研究施設では、2台のRX-8ハイドロジェンREを管理していて、JHFCプロジェクトに参加しています。JHFCとは、経済産業省が実施する「水素・燃料電池実証プロジェクト」の略称で、水素自動車実用化に向けて、実際に首都圏で水素自動車を運行して実用性の検証などを行なっており、毎月400km以上水素燃料での実証走行をしています。このようにRX-8ハイドロジェンREは普段から一般道や高速道路を走っているので、通常の交通事情に適応する動力性能は十分保持しています。

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