画面の見やすさで選ぶ
一世代前のNetBookは、800×480ドット程度の低解像度が主流でウェブが閲覧しにくかった。しかし最新のAtomノートは少なくとも1024×600ドットの解像度を持つ機種が大半で、一般的なウェブサイト(800×600ドットで表示可能なデザイン)を1画面に収めて閲覧できる。
さらにニコニコ動画やmixi、Yahoo! JAPANといった、最近増えつつある横幅950ドット以上でデザインされたウェブサイトでも、横スクロールなしで快適に閲覧可能だ。
今回の5機種の中でもっとも一覧性が高いのはM912Xだ。現状、1280×768ドットという高解像度の低価格AtomノートはM912X以外にはない。実際、Yahoo! JAPANのトップページ先頭にある最新主要トピックスをスクロールなしで閲覧できるのはとても便利だ。ウェブでの一覧性の高さと文字の読みやすさを重視するならM912Xで決まりだろう。
そこまでの一覧性は求めないが、画面が大きく文字が読みやすいのがいいというのであれば10インチワイドのWind Netbookでじゅうぶんだ。
Eee PCは解像度をワンタッチで切り替えられる。ヒンジ部付近にある左から2番目のボタンを押せば、解像度を1024×768ドットに変更できる。これは、デスクトップの上下が画面の外にハミ出してしまう擬似的なものだが、768ドットの表示内容を縦600ドットに収まるよう、縦横比をムシして圧縮表示することも可能だ。少しでも一覧性を向上させたい場合はEee PCが重宝するだろう。
画面が明るく見やすいのはAspire oneとInspiron Miniだ。ともに液晶は光沢のあるタイプだが、Aspire oneは光の乱反射を低減するエイサー独自の技術を採用し、屋内のみならず屋外でも映り込みの少ない鮮やかな画質が得られる。画面輝度を最低に落としても視認性が落ちず、バッテリーを節約できる点もモバイラーには嬉しいところだ。Inspiron Miniは画面への映り込みがやや気になる。
液晶の見やすさと解像度 | |||||
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機種名 | Eee PC 901-X | Aspire one | Wind Netbook U100 | Inspiron Mini 9 | M912X |
ディスプレー (解像度) |
8.9インチワイド 1024×600ドット |
10インチワイド 1024×600ドット |
8.9インチワイド 1024×600ドット |
8.9インチワイド 1280×768ドット |
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擬似高解像度化 | 可能 (1024×768ドット) |
── | ── | ── | ── |
ディスプレーの光沢 | なし | あり | なし | あり | なし |
まとめ
NetBook選びにはさまざまな基準があり、選び方は人それぞれだ。しかし、今回の比較を通じたひとつの目安としては次のようなことが言える。「携帯性」をはじめとする総合力の高さでは「Inspiron Mini」、「スタミナ」を重視するなら「Eee PC」、「画面の大きさや文字入力のしやすさ」で選ぶなら「Wind Netbook」、「画面の明るさやデザイン性の高さ」では「Aspire one」、「一覧性の高さやHDDの容量」では「M912X」という選択になるだろう。