このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

伊藤理絵の“アフィリエイトの謎” ― 第7回

食べるな危険!? アフィリのクッキー

2007年06月20日 21時00分更新

文● 伊藤理絵 (アフィリエイト研究家)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Q. アフィリエイトにハマっている友人が、「アフィリエイトリンクをユーザーに自動で踏ませる、革命的なやり方がPDFに書いてあった。これで報酬アップだ!!」と言ってました。友人はあまり詳しく教えてくれなかったんですが、具体的にはどんな手法になりますか?

iframeトラップ
一見人畜無害なニュースサイトでも油断は禁物
ソースを確認
ソースの“iframe”タグを確認すると怪しい文字が……

その場で買わなくても報酬は発生する


 こんにちは、アフィリエイト研究家の伊藤です。アフィリエイトを支えるテクノロジーのひとつに“クッキー”があります。ご存じの方も多いでしょうが、ウェブサイト側からウェブブラウザー側に働きかけて、手元のマシンの中に情報を一時的に記録させるという技術です。

 この仕組みを利用すれば、一度訪れたサイトで入力した情報を保持できるようになります。どんな風に使われているかといえば、例えば、ショッピングサイトでカートに入れたアイテムの記録したり、ログインフォームなどに記入したIDやパスワードを残しておくといった感じです。

 そんなクッキーは、もちろんアフィリエイトでも活用されています。

 ユーザーがアフィリエイトリンクをクリックすると、アフィリエイトプログラムに関する情報がウェブブラウザーにクッキーとして保存されます。その後、ユーザーが対象サイトで商品を購入したりすると、このクッキーを元に、最後にリンクを踏ませたアフィリエイターに報酬が支払われるわけです(クッキーを利用しないASPもあります)。

 意外と知られていないのは、アフィリエイトリンクをクリックした直後にユーザーが商品を購入しなくても、報酬になる可能性があるということ。“アフィリのクッキー”の有効期限はプログラムなどによって異なりますが、例えば1週間後に購入してもらっても報酬が発生するということです。



アクセス直後に強制クッキー、禁断の“iframe”タグ


 また、基本的な話ですが、いったんユーザーがアフィリエイトリンクをクリックすれば、あとはそのアフィリエイトプログラム内でどの商品を購入しても報酬になるというのもポイントです (ASPによってはクリックした商材でしかクッキーが有効にならないこともあります)。

 こんな経験はないでしょうか? ある日、ダイエットグッズ(今だったら『ビリーズブートキャンプ』でしょうか)を買おうとオンラインストアにアクセスしたが、結局、決心できずにその日は購入しなかった。数日後、たまたま開いた同じオンラインショップで、目に付いたバッグを衝動買いしてしまった──。

 この現象、アフィリエイター目線から見ると、かなりオイシイわけです。URLだけのサイトからでも何でもいいから、とにかく一度URL誘導さえしてしまえば、忘れた頃にポロポロと報酬がやってくるという感じですね。

 アフィリエイターの間では、このクッキー戦略が極めて効果的なASPは“楽天アフィリエイト”と言われています。一度、楽天のアフィリエイトリンクを踏んだら最後、1カ月はその効力が持続します。

 しかし、ユーザーの方も慣れたもので、一見してアフィリエイトと分かるリンクをクリックしてくれる人もそう多くないようです。そこでアフィリエイターの中には、クリック数を増やすために“禁断の黒魔術”に踏み切る人もいます。詳しい技術的な話は省きますが、HTMLの“iframe”タグにアフィリエイトリンクを仕込んでおくと、なんとウェブページにアクセスしただけで、強制的にクッキーを踏まされてしまうというわけです。


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ピックアップ

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART