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伊藤理絵の“アフィリエイトの謎” 第5回

mixiの“あしあと”スパムは、なぜ生まれるのか?

2007年06月07日 00時00分更新

文● 伊藤理絵 (アフィリエイト研究家)

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Q. mixiの“あしあと”ページを見ると、女性と思われる知らないユーザーの名前がありました。友人たちに聞くと、彼らのところにも同じ女性が訪れているようです。彼女、そんなに暇なんでしょうか?


人の集まるところにスパムあり

mixi

1千万人を超えるユーザーがひしめくmixi。その登録ユーザーを“カネになるアクセス”に変換する手法が、一部のアフィリエイターに注目されはじめています

 こんにちは、伊藤です。以前、アフィリエイトで成功するには、まずアクセス数を稼ぐ必要があるという話をしました。今回はそれに関連して、ソーシャルネットワークサービス“mixi”とアフィリエイトの深いつながりについてお話ししましょう。

 スパムと言えば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか? まず有名なのがメールですよね。「こんなあからさまに怪しい内容にひっかかるヤツがいるの?」と思うような怪しいスパムメールであっても、とにかく膨大な数を送信することで、必ずクリックする人がでてきます

 そうしてアフィリエイトのリンクを踏ませたり、クリック先でモノを販売したりして、お金を稼ぐわけです。送信したスパムの母数が多くなればなるほど、数の理論で儲かるお金も増えていくので、スパムは一向になくならないってわけですね。なお不特定多数への無差別なメール送信は犯罪なので、皆さんは真似してはいけませんよ。

 さて、このスパムにも流行があって、最近ではメール以外のものが増えています。顕著な例でいえばmixiが挙げられるでしょう。mixiでは営利目的での利用は禁止されていますが、それでも“ある方法”で巧妙にアフィリリンクに誘導しようと試みられています。それが“あしあと”です。



mixiに潜むネカマアフィリエイターに要注意

mixiのあしあと機能

自分のページにアクセスしたユーザーを確認できるmixiのあしあと機能。知らない人の訪問記録を見つけたら、思わずクリックしてみたくなるのが人情というもの

 数ヵ月、数年とmixiを利用しているユーザーなら、誰しも“あしあと”を確認したら、知らない女の子の名前があったなんて経験があるはず。その女の子のページを開いてみると、ブログを書いている。ちょっと興味がわいたので、ブログに飛んで日記を読むと、そこで書かれていた商品がよさそうだったので、ついつい買ってしまった──。

 こうしてmixiユーザーがアフィリエイターの売り上げに貢献してしまっているわけです。女の子のユーザーは、もちろん本当に女性の場合もありますが、“ネカマ”のケースも少なくありません。また、日記は物販だけに限らず、アドセンスなどを踏ませて、収入に結びつけるという例も多いようです。


(次ページに続く)

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