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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第20回

【今月の自作PCレシピ】ド派手に光るPCケース「570X RGB」で組むゲーミングPC!

2017年08月13日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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ケーブルの取り回しとまとめにこだわって
ショップスタッフに迫る完成度に挑戦

 魅せるPCケースで重要なケーブルの取り回しとまとめ。「570X RGB」の裏面には、ケーブル隠しカバーが備わっているので、あまりこだわらなくとも、見た目奇麗に組めるとのことだが、タイミングよく、「570X RGB」での組み立て代行(後述)を石井氏が行なっていたので、職人技的なケーブルの取り回しとまとめを見させてもらった。

組み立て代行を依頼された「570X RGB」。ビデオカードは搭載前だが、配線はほぼ完了している状態だ。なお、マザーボードやオールインワン水冷キット、電源ユニットは今回構成と同じになっている

 まず、石井氏&同店スタッフの前提として、デフォルトで固定、まとめられているケーブルは、一度すべて外して、組み立てながらやり直すとのこと。

 取り回しに正解はないので、どうしても試行錯誤が必要で、ケーブルタイは1台あたり20~30本程度を使用するとのことだ。ちなみに組み立て担当である石井氏は、1年間に5000本近くのケーブルタイを消費しているという。

数十本使用するケーブルタイ。PCケースに付属していることもあるが、別途購入しよう。なお、石井氏の愛用品は幅2.5mm×長さ100mm程度のケーブルタイだった

 そんなケーブルの取り回しやまとめ。石井氏はこう語る。「きしめんタイプは、交差しないように折り重ねてまとめると、見た目がよいので、必ずそうします」

 「あと、同じ位置に配線するケーブルでも、ATX 24ピンとSATAケーブルなど、系統の異なるケーブルは、一緒にしませんね。これは魅せるPCケースに限らず、パーツ換装やメンテナンスする際に効いてきます」

 「今回の『570X RGB』では、ケーブルカバーにATX 24ピンやケースフロントの各種スイッチケーブルなどを納めることになるので、一緒くたにケーブルタイでまとめたくなりますが、おすすめしません」

石井氏の組み立て時の必須グッズのひとつとなる小物入れケース。使用するネジを種類ごとに出しておいて、組み立てをスムーズに。組み立て後のネジ保管もバッチリなので、100円ショップなどで探してみよう

まだ途中だが、すでに多くのケーブルがケーブルタイで、細かくまとめられている

カバーで隠される部分に各種ケーブルを持っていき、まとめていくが「570X RGB」のケーブル取り回しの基本。ケーブルが合流する際など、ケーブルタイで細かく締めてあるのがわかる

各種ケーブルの取り回し作業は、カバーをまめに取り付けて完成形を想定しよう

ケーブルが集中し、丸見え状態になるファンLEDハブ。余ったケーブルは折り重ねてまとめて、2.5インチドライブベイとの隙間に納めるなど、取り回しとまとめにトコトンこだわりたい

フロントファンのケーブルは、3.5インチドライベイ部にあるケーブルホールから裏面に持ってきていた

ラジエーターファンのケーブル。コネクターを巻き込む感じに折り重ねてまとめている。まとめたケーブルはケーストップの隙間に隠すのがいいだろう

PCケースフロントスイッチやオーディオケーブルの取り回し。新たに設けられたボトムカバーのケーブルホールをさっそく活用。ここも細かくケーブルタイで固定。見た目グッドに

余りやすいケースファンのケーブル。好みがわかれるところだが、普通にまとめるのではなく、ファンフレームの周囲に巻いてまとめる手法もある

 なお、今回使用した「570X RGB」から、ボトムカバーの上部にケーブルホールが新たに備わるなど、若干内部の仕様が変更されているとのことだ。マイナーバージョンアップの位置づけか、CORSAIRでは告知していないが、カラバリの発売とともに仕様変更されたようだ。

ツクモではOSインストールやストレステストを含めたPC組み立て代行を受け付けている。混雑必至の時期だが、「簡易組立代行」なら7000円前後になっている

 試行錯誤も非常に楽しいケーブル取り回しとまとめ。ケーブルタイと時間は消費されるが、時間に余裕のある夏休みに、たっぷりケーブルタイを用意して、満足ゆく見た目に自身の手で仕上げれば、完成時にいっそう愛着が湧き上がること受け合い。そして誰かに見せた際には、思いっきりドヤ顔できる!?

【取材協力】

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