このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第4回

【鉄板&旬パーツ】他の追従を許さない究極の小型PCケース「M1」

2015年11月07日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 多種多様なPCパーツのなかには、高い性能やコストパフォーマンスなどから、鉄板や旬と呼ばれる製品がいっぱい。週末のアキバ各ショップでは数量限定特価で並ぶことも多々ある狙い目パーツとなっている。そんなPCパーツの紹介と性能チェックをしていこう。

PCパーツショップにはさまざまな製品がズラリ。どれを選べば良いのか悩んでしまう。そんなPCパーツの鉄板&売れ筋をマスターしよう

今年最も売れた!? 鉄板の小型PCケース
NCASE「M1」

 種類が増えている300mmサイズのビデオカードに対応するコンパクトなMini-ITXケース。なかでも、「3万円近い価格帯のPCケースとしては異例の勢いで売れました」、「たぶん、今年最も売れたPCケースになりそうです」というショップの声が多いのが、NCASEから登場した「M1」だ。

自作好きが考えたMini-ITXケースのNCASE「M1」。国内ではディラックが代理店となり、Ver 4が販売された。カラーはブラックとシルバーの2色を用意。実売価格は2万9000円前後

 NCASEは、北米のPC自作ユーザーコミュニティー発のブランドで、究極の小型フォームファクタ―PCケースをデザイン、製造するために、2012年後半にたった2人で立ち上げたプロジェクトだ。

 ケースの構成やデザインなど、すべてユーザーの精査とフィードバックを受けつつ、クラウドファンディングにより資金を確保し、2014年の夏についに販売が実現。個人輸入によって日本でも手に入れた人が多かった。

 そして2015年7月下旬には、Lian-LiやSilverStoneなどを扱っているディラックが、代理店となり国内販売を実現と、最近のPCパーツとしては珍しいドラマを持っている。

各部のパネルはドライバーレスで外せるなど、組み立てやすさもしっかり追求されている

 筐体は160(W)×328(D)×240(H)mmのコンパクトサイズながら、最大約305mmまでのビデオカードや高さ130mmまでのCPUクーラー、240mmサイズのラジエーターなどに対応。そのうえ、フロントやサイド、ボトム部にドライブベイやファンを搭載できるスペースを確保。

 2.5/3.5インチ(3.5インチ×最大3台、2.5インチ×最大5台)や薄型光学ドライブはもちろん、本格水冷システムのポンプ、リザーバータンクなどを内蔵することもできる高い拡張性と自由度が備わっている小型&ハイスペックPC自作の鉄板ケースだ。

ハイエンドGPUを搭載したビデオカードを搭載可能。エアフローにスキはなく、ボトムにファンを備えられ、長時間ゲーミング時も安心

サイドパネルには12cmファン×2や3.5インチHDDなどを取り付けできる。また薄型タイプの240mmラジエーターにも対応

サークル「UNT2works」が組んだ本格水冷仕様の「M1」。ちなみに、コミックマーケット88で頒布した「水冷PC読本 vol.6 コンパクト水冷編」で紹介されている。同紙はオリオスペックで販売中だ

ボトムに240mmの薄型ラジエーターを搭載し、CPUだけでなく、ビデオカードも水冷化されている。ポンプの設置方法やチューブの取り回しなど、難易度は高いが、コンパクト&ハイエンドな本格水冷PCも組める

世界の自作ユーザーの注目を集めたNCASE「M1」。リアに取り付ける専用リザーバータンクのFrozenQ「NCASE M1 RESERVOIR(FRQ-NCASE-RES-WH/BK)」も登場した

 魅力いっぱいの「M1」だが、残念なことに、国内販売スタートからわずか1ヵ月でディラック扱いの「M1(Ver.4)」は完売。さらにNCASEの在庫も、9月の時点でシルバーモデルが売れ切れになり、10月頭にはブラックモデルもなくなってしまった。

 主要メーカーのPCケースなら、あまり待たずに再入荷となるところだが、ユーザーとともにデザイン、性能、スペース効率などを追求した製品を開発することを目指したNCASE。Ver.4の再生産は行なわれず、Ver.5へアップグレード。

 2016年1月10日からの出荷予定で、同社サイトで注文受付中だ。一応、Ver.5もディラックで扱われる予定だが、入荷時期は現状未定とのこと。少しでも早く、確実に購入したい人は、同社から個人輸入した方がいいだろう。

「M1(ver.5)」は、2016年1月10日出荷予定で、注文受付中。トップパネルに薄型光学ドライブベイ用のスリットがないモデルも選択できる

送料は20ドルとPCケースの輸入としては比較的安価になっている。ただし、出荷から到着までは1~2週間と遅い。送料含めて205ドルなので、1ドル=121円換算+消費税(到着時に支払い)などで2万8000円程度だ

(→次ページヘ続く 「組んで大満足のPCケース」)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中